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スチールファイバーi95CWアイアンシャフト試打評価

 

 

最近、アメリカのPGAツアーや日本ツアーの使用プロが増えつつあるシャフトが、グラファイトとスチールの複合シャフト、スチールファイバーです。

スチールファイバーをスリクソンZXMkⅡハイブリッドにカスタムしたので、実際に購入して使用したレビューをしたいと思います。

スチールファイバーiシリーズ

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スチールファイバーのシャフトの構造はコア部分にカーボン、外層に極細のスチール繊維を巻きつけて作られているのが特徴です。

iはアイアン用の意味で、アイアンのシャフトが装着できるヘッドにカスタムできます。

重量帯は70g〜125gまでの幅広いラインナップになっているので、アイアンに限らずユーティリティなどにも好きな重量を選んでカスタムできるメリットがあります。

現在はキャロウェイ、スリクソン、PINGなどのメーカーがスチールファイバーiシリーズをカスタムシャフトとして採用しています。

スチールファイバーi95CW

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i95CW  スペック   (テーパーTIP)

(S) 重さ 95g   トルク 2.0〜2.4  中元調子

(X)   重さ 95g   トルク 1.8〜2.3   中元調子

試打スペックは、i95CWのXになります。

実際に打ってみると手元側が重く感じて、しっかりした重量感があります。

同じ重量帯のシャフトより重く感じるのは、手元側がやや太めでバランスポイントが手元寄りになっているからかもしれません。

キックポイントは中元辺りで先端がゆっくりしなり戻り、ボールを拾ってくれるような動きがあります。

フレックスはXですがしなり量は残されていて、個人的には標準的なS程度のフィーリングに感じました。

スチールファイバーiはどちらかといえばスチールのようなフィーリングですが、独特な硬さや張り感がある不思議なシャフトです。

捕まりは普通くらいでスピン量はしっかり入るので、アイアンシャフトとしても理想的な組み合わせになるのではないかと思います。

スリクソンZXMkⅡハイブリッド

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ZXMkⅡ ロフト  22°

ZXMkⅡハイブリッドはコンパクトサイズで難しいヘッドに見えますが、意外にボールが上がりやすくスピンの入った高弾道になります。

スチールファイバーiを組んでもふわっと浮く弾道を打ちやすく、グリーン上で止まりやすいボールが打てます。

ZXMkⅡハイブリッドは捕まらないヘッドなので、弾道はストレートからフェード傾向になります。

カタログスペックではバランスがD6と重くなるので、よりシャフトのしなりを感じやすいように思います。

スチールファイバーi95をハイブリッドに組み合わせるメリットは、90gの重みで安定感が増すとともに、カーボンシャフトのボールの上がりやすさがあることだと思いました。

スチールファイバー使用プロ

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最近ツアーでも使用プロが増えてきましたが、流行る前から使い続けている選手もいます。

アメリカツアーではマット・クーチャー、ブラント・スネデカーなどです。

最近のアメリカ女子選手の中では、世界ランク上位のネリー・コルダ、リディア・コなどが使用しています。

日本ツアーでも使用プロが増えてきましたが、代表的な選手は池村寛世、女子では畑岡奈紗、原英莉花などなど実力のあるプロ達が続々と使い始めています。

NS PRO MODUS GOST

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GOST スペック   (370 TIP)

(S) 重さ 91g   トルク 2.8   元調子

ハイブリッド専用のGOSTは、カーボンの外層にスチールが巻かれているシャフトでスチールファイバーと構造が似ているので、用途は違いますがどんな違いがあるのか比較してみました。

GOSTはハードスペックを売りにしていますが、意外としなり量は多くカーボンらしい挙動が特徴のシャフトです。

シャフト構造は似ていますがスチールファイバーiの方が剛性感が高く、スチールに似た挙動があります。

ハイブリッド用シャフトにはボールを上げる性能が必要ですが、アイアン用シャフトには打ち込んでも当たり負けしない先端の強さが必要なので、性能が違って当たり前かもしれませんね。

スチールファイバーiの魅力はスチールとカーボンの良いとこ取りのシャフトで、その調和が取れている所だと思います。

スチールシャフトのしなり感がありながら、カーボンシャフトのボールの上がりやすさがあり、絶妙なしなりが残されていながら、強い張り感がシャフトの動きをコントロールしやすくしている所が魅力的なシャフトだと思います。

ぜひ一度、試してみてくださいね!