2022年モデルの、スリクソンZXMkⅡアイアン型ユーティリティを試打しました。
前作、ZXユーティリティはつるっとしたシンプルなデザインでしたが、 ZXMkⅡはシャープなデザインでよりかっこよくなったように思います。
スリクソンらしく、アイアンとほとんど変わらない打感の良さも健在です。
今回は新しくなった、ZXMkⅡユーティリティをレビューしたいと思います。
アイアンのような振りやすさ
クラブスペック
ロフト 20°(3番)
シャフト NSPRO 950NEO DST HYBRID(S)
アイアン型ユーティリティには、操作性に特化したモデル、寛容性が高くオートマチックに打てるモデル、飛距離性能に特化したモデルなど様々なタイプのクラブがあります。
ZXMkⅡユーティリティは操作性と寛容性のバランスが取れたモデルなので、コンパクトで構えやすくアイアンに近い感覚で打てる所が良さだと思います。
ソール幅は広過ぎず、スイングの邪魔をしない抜けの良さがあります。
ユーティリティアイアンというアイアンとユーティリティの中間的クラブと思うと打ち方にも影響しがちですが、特別な意識を持たなくても扱いやすい所が良い所だと思いました。
飛距離性能
試打室で計測すると3番ユーティリティで約200yardだったので、飛距離性能は高いと思います。
新しくなったフェースには高反発素材のクロムバナジウム鋼が使われていて、ボール初速をアップしています。
実際に打ってみてもフェースがたわみ、打ち出しからボールスピードの速さを感じられてよく飛んでくれました。
僕はスリクソンZX5MkIIの4番アイアン(22°)を使っていますが、ヘッドにはユーティリティと同じテクノロジーが採用されていてよく飛んでくれます。
ストロングロフトでありながら強弾道になってもボールが上がりやすい所は、ユーティリティにも共通しているように感じました。
弾道を打ち分けやすい
ZXmkⅡユーティリティは操作性の良さとミスヒットへの強さはもちろん、何より扱いやすい所が魅力だと思います。
続けて打っていても楽に飛ばせるし、使い手のイメージがしっかり伝わるので違和感を感じず打つことができます。
方向性はドロー、フェードの打ち分けがしやすく、適度に曲がってくれます。
しっかり捕まえにいけばその分ドローボールになり、逃がせばフェードしてくれるコントロールしやすいクラブになっています。
操作性が高いモデルは難しくなる傾向がありますが、ZXMkⅡユーティリティはシビアさはなく打ちやすさの方が優っているように思います。
デザインと打感
ユーティリティアイアンとしては、比較的コンパクトなサイズで構えやすく感じました。
寛容性を優先させるために大型サイズのユーティリティアイアンもありますが、ZXMkIIは操作性を持たせるためにヘッド長が短めになっているのでちょうど良いサイズ感だと思います。
ZXMkⅡユーティリティの打感はソフトでありながら、フェースがたわんで弾くフィーリングがあって心地良く感じました。
ZX5MkⅡアイアンも弾き系の中では柔らかい打感になっていますが、ZXMkⅡユーティリティもほぼ同じ打感なのでとても心地良く感じます。
NSPRO 950NEO DST HYBRID
シャフトスペック(一部抜粋)
(S) 重さ 98.5g トルク 1.9 中調子
ハイブリッド専用設計のシャフトは、手元がやや粘りながら先端までは硬めになっていてシャープに振り抜けます。
ハイブリッド専用スチールシャフトの中でも比較的硬めになると思いますが、余計なしなりがない分一気に振り抜ける良さがあります。
90g台の軽硬シャフトは、幅広いユーザーに使いやすいシャフトだと思いました。
ソフトな打感はもちろん、操作性と寛容性のバランスが良く扱いやすいZXMkⅡユーティリティ、ぜひ一度、試してみてくださいね!