2024年モデルのスリクソンZX i ハイブリッドは、ツアー向けに設計された前作よりもヘッドサイズが大きくなりボールが上がりやすいハイブリッドにリニューアルされました。
新たにシャフト脱着式のネックが採用されて、シャフトのバリエーションが増えたZX iハイブリッドはどのような性能があるのかレビューしたいと思います。
ZX i ハイブリッド
試打クラブ
4番 ロフト22°
前作までのスリクソンハイブリッドシリーズは、ツアープロの要望に合わせてアイアンのように構えやすいコンパクトなヘッドが特徴のハイブリッドでした。
ZX iシリーズからはハイブリッドをあまり使わないプロよりも、長い距離をやさしく打ちたいアマチュアに向けて再設計されています。
ヘッドサイズは一回り大きくなり、低重心化されたヘッドはウッド寄りのデザインでボールを拾いやすくなりました。
実際に打ってみると飛距離性能は標準的ですが、安定したスピン量の弾道を打ちやすく、狙った所にコントロールしやすい性能を感じました。
試打室では180〜190yardを計測しましたが、適度なスピン量で安定した飛距離を打つことができました。
今までのハイブリッドは打ち込みやすいアイアン型ハイブリッドでしたが、ZX iハイブリッドは楽に高弾道を打ちやすく扱いやすいモデルになっています。
デザインと打感
ZX iハイブリッドはオーソドックスなヘッド形状なので、構えやすいユーザーは多いのではないかと思います。
実際に打ってみると、しっかりしたやや硬めの打感に打ち応えを感じました。
控えめの打音は、やや高音で金属的な打音になっています。
カスタムシャフト
スリクソンのカスタムシャフトはスチールの種類は豊富ですが、今までカーボンシャフトのラインナップがほぼありませんでした。
ZX iシリーズからネックが着脱式になり、フジクラのTRハイブリッドやTOURAD VFハイブリッドを選べるようになりました。
試打シャフトはNSPROMODUS105、TOURADVFハイブリッドを打ち比べましたが、個人的にはNSPROMODUS105の方が振りやすく結果が良かったです。
スリクソンのハイブリッドは今までスチールシャフトを中心に採用していたので、もしかするとスチールシャフトの方が相性が良いのかもしれませんね。
個人的には100g台のスチールシャフトが打ちやすかったので、元調子の番手ごとに重量が異なるダイナミックゴールドAMTツアーホワイトをカスタムオーダーしました。
試打をしてスチールシャフトが打ちやすいユーザーには、シャフトの種類が多いZX iハイブリッドは自分好みにカスタムしやすいクラブだと思いました。
TOURAD VFハイブリッド
試打シャフトスペック 85(S)
重さ 86g トルク 2.5 中元調子
TOUR AD VFハイブリッドのコンセプトは、細身でシャープなフィーリングと強く叩いてもボールが暴れないという特徴があります。
実際に打ってみると、手元のマイルドな粘り感はウッド用と似ていますが、シャフト先端は穏やかな挙動でしっかりしているので安定したインパクトをしやすい印象でした。
キックポイントは中元調子なので、シャフトが走るようなイメージがありましたが、先端は硬めの仕上がりなのでしっかり叩いてもブレない良さを感じました。
試打をした85Sは手元のしなりが大きめなので、普段からしなりの多いシャフトを使うユーザーにおすすめのスペックです。
TOUR AD VFハイブリッドの捕まりは標準的で、方向性はニュートラルなので癖のない扱いやすいシャフトになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!