プロジェクトX LZの特徴
- 新技術TWT(トリプル・ウォール・テクノロジー)にてティップとバット部分の強度を上げ、シャフト中間部分の“Loading Zone” でエネルギー伝導率の最大化・最適化を達成。
- フレックス毎に最適なテーパー率でシャフトの硬度を調節した上、重量もフレックス毎に設定を大きく変えており、幅広いスペックを用意。(True Temperより引用)
プロジェクト X LZ スペック
- 中元調子 ・5.0 /110g ・ 5.5 / 115g ・6.0 /120g ・ 6.5 /125g
プロジェクトX LZは2016年のUSPGAツアー、フロリダシリーズを制しています。THEHONDACLASSIC、WGCキャデラック選手権を2連勝したのはアダムスコット選手でした。スコット選手はこの試合でプロジェクトXLZに変更して、アイアンショットの好調ぶりを発揮して勝利しました。スコット選手は当時、アイアンショットでボールが上がりやすくなったと話していたのを覚えています。プロジェクトXLZは通常のプロジェクトXよりは、ボールが上がりやすくなるシャフトだと思います。
僕はゴルフショップにたまたま置いてあった試打クラブを打ってみて、その振りやすさに衝撃を受けました。その感覚が忘れられず、一度は使ってみたいと思い購入に至りました。
プロジェクトX LZ 6.0
僕のヘッドスピードは42m程度です。ヘッドスピードから考えると、6.0(120g)はオーバースペックになるのかもしれません。しかし、練習場やコースで使っても、重いとか振れないとは感じませんでした。むしろLZのしなり戻りが、ボールを拾ってくれるので打ちやすく感じます。
個人的にはヘッドスピードが遅い=軽い柔らかいシャフトが良い。とは一概には言えないと思っています。それが一般的な基準ではオーバースペックであっても、重くて硬いシャフトのメリットがあると思うからです。
アイアンシャフトとウッド用シャフトを重く硬くすると、スイングの安定感とシャフトの追従性が増すと思います。逆にシャフトが軽くて柔らかいと、クラブの動きが感じ取りづらいんです。
軽いシャフトでもしなりを上手く活かせれば、飛距離は出ると思いますが僕にはその技量がないんですよね。
僕は以前スリクソンZX7アイアンを、ダイナミックゴールド105 Sシャフトで使っていました。しばらく使っていると、DG105 Sではしなり量が多く、軽く感じたので、ヘッドは同じのままDG120 X100に変えました。
僕のヘッドスピードでは、DG120X100はオーバースペックなのかもしれませんが、実際にはアイアンの飛距離が5ヤード伸びました。
スイングタイプにもよりますが、シャフトが軽いことが飛距離が伸びることに直結しないと思います。
振り切れる範囲で重いクラブを使いこなせると、より強い球が打てるので軽めのシャフトに違和感を感じる方にはおすすめです。
プロジェクトX LZの比較
プロジェクトXLZは中元調子で6.0(120g)でも、比較的しなりを感じます。ダイナミックゴールドやNSPROモーダスに比べて、シャフトが太くステップ(節)がないので独特なフィーリングがあります。
振ってみると中手元あたりがゆっくりしなり、しなり戻りの時にシャフト先端がやや走るような動きがあります。
NSPROの中では、中手元調子のモーダス120Sに近いフィーリングです。ダイナミックゴールドの中では、DG120Sに近いと思います。
ノーマルのプロジェクトXと比べると、LZの方がしなり量が多く捕まりが良くなっています。LZの方がしなやかさがあるので、幅広いゴルファーに扱いやすいシャフトなのではないかと思います。
プロジェクトXに難しさを感じる方には、ボールの上がりやすさと捕まりやすいLZがおすすめです。
ぜひ試してみてくださいね。