2022年モデルのキャロウェイビッグバーサアイアンはセレクトストア限定販売ですが、アイアン1本63800円というプレミア価格になっています。
5本セット販売の合計は、30万円を超える高級アイアンです。
軟鉄鍛造並みのソフトなCP4チタンボディ、フェースには航空宇宙産業にも使われているチタンを採用、ボディ下部には100g以上のタングステンを搭載した高級素材の塊りになっています。
高級素材の性能も含めて、レビューしたいと思います!
AIチタンフェース・チタンボディ
クラブスペック
7番アイアン(30°)
NS PRO 950 NEO
GBBアイアンのボディには、軟鉄鍛造並みのソフトなチタンが使用されています。
AIが設計したフラッシュフェースにもチタンが使用されていて、たわみのエネルギーを高初速、高打ち出し、ミスへの強さへと活用しています。
実際に打ってみるとチタン特有のソフトなフィーリングを感じて、ボールを弾くのが手に伝わります。
高初速を生み出す素材にはいくつかありますが、ミズノJPXシリーズに使われているクロモリ鋼、スリクソンZXMkⅡシリーズのクロムバナジウム鋼などはいかにも弾き感の強い素材。
GBBアイアンのフェースは、フルチタンドライバーと同じような打感で球持ちが良いのが特徴です。
柔らかい打感と飛距離性能の高さを両立できるチタンフェースは、高級素材ならではのメリットだと思いました。
タングステンウエイト100g以上
GBBアイアンはボディとフェースにチタンを使用することで軽量化を図り、余剰重量をボディ後方に配置してボールの上がりやすさ、ミスヒットへの強さを生み出しています。
これだけのタングステンウエイトを、装備しているアイアンはほとんどないと思います。
実際に打ってみると約100gのタングステンウエイトの影響で、ヘッドが垂れ下がるように感じる時もありました。
これだけのウエイトが、ヘッド下部にあるとやはり重く感じます。
試打をしていてヘッドの操作が難しく、スピーディに振り切ることはできませんでした。
ヘッド開閉を積極的に使うユーザーには向いていませんが、一方では小さな力でも飛ばせるメリットはあります。
ヘッドスピードがあまり無くても、ボールに当てるだけで強い球が打てる所がGBBアイアンのやさしさだと思います。
中空アイアン
タングステンウエイトによってボールの上がりやすさ、ミスヒットへの強さは充分なはずですが、さらに中空構造になっているので、これ以上無いやさしいアイアンになっています。
ヘッド内部には衝撃吸収材が入っているので、打感をよりソフトにしています。
7番アイアンのロフトは30°と控えめになっていて、とにかく低スピンで飛ばすアイアンではないようです。
GBBアイアンは平均的なアイアンの飛距離を確実に打ちやすくして、グリーンに乗せることを目的としています。
コースで150yard前後の飛距離をやさしく打てればスコアアップが期待できるので、GBBアイアンの狙いはそこにあるのかもしれませんね。
デザイン
構えてみると、7番アイアンにしてはロフトが寝ているように感じました。
飛び系かと思いきや、ロフトを30°にしてコントロールしやすくする狙いがありそうです。
中空構造とは思えない見た目なので、標準的なアイアンを構えるようで違和感を感じさせない所が良いと思います。
ヘッドサイズは中間の大きさなので、ある程度は操作できるサイズ感になっています。
GBBアイアンには高級素材がふんだんに使われていてテクノロジーに注目が集まりますが、コースでのスコアアップを目的とした実用性にも優れたアイアンだと思いました。
ぜひ一度、試してみてくださいね!