PINGのアイアンの中でも、名器と言われ未だに人気のあるｉ210アイアンの最新作が登場しました。
ｉ230アイアンは実に4年ぶりにリニューアルされたモデルで、前作を超えない限り新作は発売しないPINGだけに期待せずにはいられません。
PINGクラブレンタルでｉ230アイアンをレンタルしたので、ｉ210アイアンと比べて何が変わったのかレビューしたいと思います！
ｉ230アイアンの改良点
ｉ230アイアンはヘッド内部のインサート（衝撃吸収剤）を軽量化することで、余剰重量をヘッドの低重心化に繋げてｉ210アイアンよりも、約3yardの飛距離アップをしているようです。
またヘッドのトウ側にウエイトを配置することで慣性モーメントが上がり、ミスヒットにも強くなっています。
ｉ230アイアンは番手間の飛距離差が約11yardピッチになり、飛距離の階段が作りやすくなったとしています。
前作のｉ210アイアンを愛用していた渋野選手はｉ230アイアンにスイッチした時に、飛び過ぎて距離感が合わないと言っていました。
ｉ210アイアンを長く愛用していた人にとっては、約3yard飛ぶようになったことで違和感を感じるのかもしれませんね。
直進性と安定感
ｉ230アイアンはほど良い操作性と高いスピン性能があるモデルで、PINGのアイアンの中では中間的な位置付けになると思います。
ヘッドの挙動はとても安定していて、ストレート弾道が打ちやすいアイアンです。
捕まりは良く、ややドローボールになる傾向があります。
ｉ230アイアンはダウンスイングからフィニッシュまでヘッドの挙動を感じやすく、ずっと安定した動きをしているようでとても扱いやすいアイアンです。
デザインと打感
ｉ230アイアンは、前作と比べて一回りコンパクトになりました。
ブレードの厚みはやや薄くなりオフセットの度合いは変わらず、ソール幅は少し狭くなりました。
ｉ210は丸みのある形状でしたが、ｉ230は全体的に直線的な形状に見えます。
ショート、ミドルアイアンのサイズはほぼ変わらず、ロングアイアンのみ前作よりコンパクトサイズになっています。
7番アイアンと5番アイアンを並べると、サイズの違いがはっきりわかります。
特に5番アイアンは、まっすぐなフェースが構えやすく感じました。
ヘッドのトウ側に装着されている高比重ウエイトが、寛容性をアップしてミスヒットに強い構造になっています。
打感はとてもソフトで柔らかく、PINGにありがちな弾き感はほとんどありません。
フェースがややたわむような感覚で、心地良い打感になっています。
ｉ230・7番アイアン 試打データ
クラブスペック
ロフト 33°
NS PRO MODUS 105 S
飛距離性能は高くありませんが、スピンが入りやすいのでアイアンらしい高弾道になります。
僕はスピン量が少ないタイプで数値的には5580rpmになっていますが、目測ではもう少しスピン量が多い印象でした。
7番アイアンのヘッドサイズは標準的で、安定感が高くミスヒットにも強いやさしいアイアンになっています。
ｉ230・5番アイアン 試打データ
クラブスペック
ロフト 26°
PINGツアー2.0クロームアイアン S
難しいイメージのある5番アイアンですが、とてもやさしく打てる印象です。
今使っているミズノプロ223アイアンの5番と比較すると、ｉ230アイアンの方が断然楽に打ててしまいます。
ストロングロフトではないので、スピンが入りやすく高弾道を打ちやすい印象です。
前作よりコンパクトサイズになっていながら打点ブレにも強いので、ロングアイアンが苦手なユーザーにもおすすめです。
ｉ230アイアンはほど良い操作性と、PINGらしい安定感の高いモデルにリニューアルされました。
とにかくミスに強くさらにソフトになった打感の、ｉ230アイアンは大ヒット間違いないように思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね！
