2023年モデルのスパイダーGTMAXトラスパターは、ユーザーのミスの傾向に合わせて40gのウエイトを駆使してストレートに打てるように調整できるパターになっています。
メカニカルな見た目で慣性モーメントが高そうなパターですが、どんな良さがあるのかレビューしたいと思います。
中空パター
スパイダーGTMAXパターはボディを軽量のアルミニウムにすることで中空構造を作り、余剰重量を外周に配置してボールの直進性と安定性を高めたモデルです。
実際に打ってみるとフェース面をスクエアに保ちやすく、オートマチックにストレートが打ちやすい印象でした。
同時にピン型のTPコレクションブラックジュノ1.5トラスヒールと打ち比べましたが、GTMAXの方がインパクトでブレがなく直進安定性に優れていて、まっすぐ打ちやすく感じました。
ウエイト調整機能
ユーザーのミスの傾向に合わせて40gのウエイトをフェース側、センター、後方の3箇所に配置して調整することができます。
1:BACK POSITION
左へのヒッカケが多い場合は、フェースローテーションを遅くするために、ウェイトを最も後方の1のポジションへ設定。
2:NEUTRAL POSITION
ミスヒットを抑制し汎用性を高めたい場合は、ウェイトを中間の2のポジションへ設定。
3:FORWARD POSITION
プッシュが多い場合は、フェースが早く閉じるようにウェイトをフェース寄りの3のポジションへ設定。
ユーザーのミスの傾向がわかっていればそれに合わせた調整ができる魅力がありますが、引っかけや右へのプッシュが両方出る場合はウエイトポジションに悩みそうな気がしました。
デザイン
スパイダーGTMAXのトラスネックはセンターネックに近く重心に近い場所にあるので、ダイレクトにボールを打てるメリットがあると思います。
ネックがセンターに近いので見た目には構えにくく感じるかもしれませんが、慣れてしまえば気にならないと思います。
中空構造のパターなので構えてみると角張ったヘッドの厚みを感じますが、アライメントラインと角型ヘッドが方向性を合わせやすい印象です。
PURE ROLL 2
ウレタンとアルミニウムの複合素材から作られているPUREROLL 2インサートは、ボールの食いつきが良く柔らかい打感が特徴です。
45°の角度で下向きに入った溝がしっかりボールを捕まえるフィーリングで、ボールが右に逃げないイメージを持てました。
スコッティキャメロンなどのステンレススチール製の削り出しのフェースの良さもありますが、テクノロジーを活かした複合素材インサートのメリットも感じました。
慣性モーメントの高い大型ヘッドのパターはたくさんありますが、ユーザーのミスの傾向に合わせて簡単に調整できるパターはこれまでほとんど無かったと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!