テーラーメイドのアイアンシリーズは、NEWモデルになっても見た目のデザインはあまり変わらないモデルが多く、ヘッド構造に改良を加えて発売されることが多いように思います。
新しくなったP790アイアンも見た目には前作と変わらないデザインですが、高い飛距離性能はそのままにさらに柔らかい打感にリニューアルされています。
NEW P790アイアン
7番アイアン ロフト30.5°
2023年モデルのP790アイアンは番手別設計によってロングアイアンは飛ばしやすさを、ミドルアイアンは狙いやすさ、ショートアイアンは止まりやすさを重視したヘッド構造になっています。
P790アイアンはヘッド内部を軽量化することで余剰重量を生み出し、より寛容性を高めてミスにも強くなっています。
実際に打ってみると芯が広く打点ブレに強いので、どこに当たっても飛ばせるようなやさしさを感じました。
フェースに使われている高反発素材のクロモリ鋼は弾き感の強い素材ですが、ヘッド内部の充填剤によってソフトな打感と高い飛距離性能を両立しています。
そのため打ち心地が良く、やさしく楽に飛ばせる所がP790アイアンの良さだと思いました。
試打室で打った時は慣性モーメントの高いヘッドにも関わらず取り回しが良く、軽快な打ちやすさに魅力を感じました。
デザインと打感
P790アイアンはPシリーズの中では最も寛容性と飛距離性能が高いモデルで、ヘッドサイズは大きめで安心感のあるモデルです。
構えてみると適度なオフセットが捕まりの良さをイメージできて、トップブレードの厚みは寛容性の高さを感じるデザインになっています。
ソール幅は標準的なサイズなのでダウンブローに打ち込むよりは、払い打ちに向いている形状だと思います。
ヘッド内部の素材が軽量化されて柔らかくなったので、前作よりもマイルドな打感になっています。
やや軽めの打感なので、軟鉄鍛造のような重厚な打感が好みのユーザーには物足りなく感じるかもしれませんね。
P770アイアン（2023年）
7番アイアン ロフト33°
兄弟モデルのP770アイアンは、コンパクトな中空アイアンでやさしさと操作性の高さが特徴のモデルです。
中空構造なので打ち出しが高くオートマチックに高弾道が打ちやすく、ロフトの割には飛ばせるアイアンです。
P790アイアンはP770アイアンよりも操作性はありませんが、ミスに強くオートマチックに飛ばしたいユーザーにはP790アイアンがおすすめです。
カスタムメイドクラブ
テーラーメイドは2023年モデルのP790アイアンから、 どの番手でも1本から買えるバラ売りをするようになりました。
今までは6本セット販売のみでしたが、現在はPW〜6番
の5本セットもしくは1本から買えるようになったので、クラブ価格が高騰している昨今、購入しやすいメリットがあると思います。
2023年8月からカスタムシャフトのラインナップが一気に増えて、スチールファイバーやフジクラのトラヴィルアイアン、グラファイトデザインのラウネなどがカスタムオーダーできるのも嬉しい所です。
標準カスタムシャフト
DG EX TOUR ISSUE
スペック
・X100 /132g ・S200 /131g 元調子
DG EX TOUR ISSUEのウエイトロックテクノロジーは、シャフト内部に特殊なウエイトを入れることで量産するシャフトの重量差を無くしています。
そのため調整するためのウエイトを入れても、フィーリングを損なわないように工夫されているようです。
メーカーの方の話しでは、元祖DGと同じフィーリングで変わりは無いとのことでしたが、個人的にはDGEXの方がしなりが少なく剛性の高さを感じました。
DG EXは重量シャフトの中でもしなり量が少なくシャープに振り切れるので、硬く張りの強いシャフトが好みのユーザーにおすすめです。
MCI 80（S）
テーラーメイド純正カーボンシャフトのMCIは軽量でありながらしっかりしたシャフトで、適度なしなりがあるので捕まりの良いモデルです。
MCI80は手元のしなりが少なくシャフト先端がボールを弾いてくれるので、楽に飛距離を稼ぎたいユーザーにおすすめです。
新しくなったP790アイアンは見た目には大きく変わっていませんが、飛距離性能と寛容性の高さに改良された柔らかい打感が加わり進化しています。
ぜひ一度、試してみてくださいね！
