テーラーメイドの2023年モデル、マッスルバックのP7MBアイアンを試打しました。
同時発売されるP770、P7MCと打ち比べをしたので、その違いも含めてレビューしたいと思います。
5回の鍛造製法
クラブスペック
P7MBアイアン 7番（34°）
シャフト
DG EX TOUR ISSUE S200
P7MBアイアンは、軟鉄鍛造の打感と操作性を追求したマッスルバックです。
より良い打感を生み出すために、通常より倍の重量に当たる2000tプレス機を使用して、5回もの鍛造工程を行います。
そうすることで鉄の粒子が細かくなり、より繊細なタッチを生み出すとのことです。
実際に打ってみると分厚く重い手応えが伝わってきて、さすがの打感の良さを感じました。
ボールをインパクトすると柔らかいフィーリングは少なく、ずっしりとした重い感触の方が強調されているように思います。
シャープなデザイン
P7MBアイアンはマッスルバックだけあって、非常にコンパクトなヘッドサイズになっています。
ソール幅は狭くトップブレードは薄くなっていて、こんなに小さくて飛ばせるのか不安になるほどです。
ライ角はフラットでオフセットは小さく、操作性を優先した作りはいかにもツアーモデル的な形状です。
P7MBアイアンは契約しているトッププレーヤーと共同開発されていますが、マキロイやコリンモリカワが深く関わっているようです。
それによって前作よりブレード長は短くなり、ソール幅は1mm狭く、バウンス角は増えています。
P7MBの難易度
試打をしていると芯で捕らえた時と外した時の違いがわかりやすく、これぞマッスルバックだと思いました。
ハンドファーストで分厚く打たないと飛ばない感触があって、ターフを取るような打ち方が合うと思います。
クラシックなアイアンらしくスピン量が多くなるので、飛距離が欲しいユーザーには厳しいような気がしました。
スイングがある程度安定していて、クラブコントロールできるユーザーには問題なく使えると思います。
個人的にはマッスルバックを使ってみたいとは思いますが、ある程度飛距離が欲しいので、キャビティバックのP7MCか中空構造のP770 アイアンを選ぶと思います。
Pシリーズ比較（23年モデル）
P770 7番（33°）
P7MC 7番（34°）
P7MB 7番（34°）
3モデルの中でP770アイアンは、複合素材で作られている中空構造で飛距離と寛容性に特化したモデルです。
やや低スピンで直進性が高くストレート弾道が打ちやすいので、打ち込まなくても飛ばせるアイアンです。
P7MCとP7MBは鍛造製法にこだわって作られた、打感とフィーリングにこだわったモデル。
P7MCはキャビティバック構造で寛容性を高めたモデルですが、かなりコンパクトなヘッドです。
実際に打ってみると見た目ほど難しくなく、オーソドックスなアイアンになっています。
P7MBはマッスルバックですが、重みのあるズッシリとした打感が最高でした。
1番コンパクトなヘッドサイズで、フラットなライ角はまるでミズノのアイアンを構えているようです。
操作性と抜けの良さは抜群なので、マッスルバックが好きなユーザーにおすすめです。
この中でP770アイアンのみ通常販売で、P7MC P7MBはセレクトストア限定になっています。
P7MBは洗練されたデザインで、抜群の操作性と抜けの良さがあるかっこいいアイアンです。
ぜひ一度、試してみてくださいね！
