2024年モデルのキャロウェイ、パラダイムAIスモークユーティリティには3モデルのラインナップがありますが、その内ノーマルモデルとボールの上がりやすいHLを試打しました。
今回は2モデルの性能と、カスタムシャフトのTOURAD DIハイブリッドについてレビューしたいと思います。
AIスモークユーティリティ(ノーマルモデル)
試打クラブ 4番
シャフト TOURAD DI 85 S
AIスモークユーティリティのノーマルモデルは、コンパクトなショートウッドのような形状で3モデルの中では操作性の高いモデルです。
ノーマルモデルはユーティリティらしく抑えた弾道を打ちやすい性能で、中弾道、中スピンの強い球を打てる設計になっています。
試打室ではドロー、フェードの弾道の打ち分けがしやすく、飛距離はトータル195yardを計測しました。
キャロウェイのユーティリティには、大型ヘッドで飛距離性能と寛容性に特化したパラダイムスーパーハイブリッドなどがありますが、AIスモークユーティリティのノーマルモデルはコンパクトで扱いやすい良さがあるユーティリティになっています。
AIスモークユーティリティ(HL)
試打クラブ 4番
TOURAD DI 85 S
AIスモークユーティリティのHLはハイローンチ(高弾道)を打ちやすいモデルで、ヘッド形状も後方にボリュームのあるボールが上がりやすいデザインになっています。
HLはウッド寄りの性能があるので、標準的なユーティリティよりは高弾道を打ちやすくなっています。
試打室ではノーマルモデルとHLを打ち比べましたが、HLの方が明らかに高弾道でスピン量が増えたので、ウッド感覚で打ちたいユーザーにおすすめのモデルだと思いました。
2つのモデルには飛距離性能の差はほとんどありませんが、キャリーで止めやすい弾道を打てるHL、弾道を抑えてランを出しやすいノーマルモデルの位置付けになっていると思います。
デザインと打感
左のノーマルモデルを構えてみると、ネックにかけて絞られたすっきりしたデザインで、クラウンのボリュームが抑えられたコンパクトなヘッド形状になっています。
オーソドックスなユーティリティが好みで、操作性を求めるユーザーにおすすめのモデルです。
右のHLモデルはショートウッドのような丸みのあるヘッド形状で、払い打ちがしやすいようなデザインになっています。
HLはオートマチックに高弾道を打ちやすく、方向安定性が高いのでやさしい性能を求めるユーザーにおすすめのモデルです。
新しくなったAIスマートフェースは、どのような打ち方でも安定した弾道を打てると言われていますが、以外にも柔らかい打感で球持ちの良さを感じました。
フェースの弾き感はありますが、心地良い打感なので打ちやすく感じるユーザーは多いのではないかと思います。
TOURAD DI ハイブリッド 85 S
シャフトスペック 85 S
重さ 88 g トルク 2.4 中調子
キャロウェイのユーティリティにはTOURAD DIハイブリッドがラインナップされていますが、ユーティリティ用のシャフトの中では硬めのハードなモデルに分類されると思います。
TOURAD DIハイブリッドは中間から手元の粘る挙動でタメを作りやすく、シャフト先端の走り感でボールを押し出すフィーリングが特徴になっています。
85のSフレックスは手元の粘り感を感じやすく、シャフト先端のスピーディなしなり戻りで比較的捕まるスペックだと思います。
個人的にはキャロウェイのユーティリティと組み合わせると、ヘッドが軽く感じやすいので軽めのバランスが好みのユーザーにおすすめです。
TOURAD DI ハイブリッド 95 S
シャフトスペック 95 S
重さ 98 g トルク 2.4 中調子
TOURAD DIハイブリッドの95は軽量スチール並の重量で、シャフト全体のしなりが抑えられているので安定性の高いスペックだと思います。
振れるユーザーにとっては安定性が高いと思いますが、捕まりは控えめなので振れなくなるとミスショットが出ることもありました。
DIハイブリッドの85、95を打ち比べると、大きめのしなりで飛距離を伸ばしやすい85、重めの重量で低トルクによって方向性が安定する95とはっきりとした違いを感じました。
TOURAD DIハイブリッドは中元調子的な挙動でありながら、骨太なしっかりしたシャフトなので打ち応えのあるモデルになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!