2024年モデルのQ i10フェアウェイウッドは3モデルのラインナップがありますが、その中でもオーソドックスな性能のQ i10フェアウェイウッド(ノーマルモデル)を試打しました。
ステルスシリーズから刷新された、Q i10フェアウェイウッドにはどのような性能があるのかレビューしたいと思います。
Q i10フェアウェイウッド
試打クラブ 5番 ロフト 18°
新しくなったQ i10フェアウェイウッドは前作からのオーソドックスな打ちやすさを受け継いだモデルで、ほど良い捕まりと低スピン、高弾道を打ちやすくなっています。
試打室ではスピン量が3800回転程度の中弾道で、ストレートからややドローボール弾道になりました。
ノーマルモデルのQ i10フェアウェイウッドはオートマチックに打ちやすい分、操作性は低いですがそれなりにヘッドは動いてくれるので、慣性モーメントの高いヘッドにありがちな振りにくさは感じませんでした。
デザインと打感
5番ウッドのヘッド体積は大きめの175ccありますが、構えてみると意外とコンパクトに見えました。
低重心ヘッドはボールが上がりやすい反面、ヘッド後方が重くなり振りにくくなることがありますが、Q i10 フェアウェイウッドにはそれがなく振り切りが良く感じました。
今までのテーラーメイドのフェアウェイウッドは硬めの打感が多かったように思いますが、Q i10フェアウェイウッドはボールの潰れを感じやすい球持ちの良い打感になっています。
最近のテーラーメイドのフェアウェイウッドはフェース側にアライメントラインがありましたが、Q i10シリーズはフェース部分までクラウンが一体化した形状になりました。
個人的にはすっきりしたデザインが構えやすく感じましたが、最近のモデルに慣れているユーザーには違和感を感じるかもしれませんね。
ステルス2フェアウェイウッド
前作のステルス2フェアウェイウッドと比べると、Q i10の方が四角に近いソール形状になり抜けを良くするためのくぼみがなくなっています。
ステルス2の方が抜けを良くするVスチールソールが見た目にもわかりやすいですが、Q i10にも引き続きVスチールソールが採用されています。
試打室でQ i10フェアウェイウッドを打った時は、くぼみがなくてもソールの滑りは良かったので、芝の上で打った時にその差を感じる所かもしれません。
両モデルともにほど良い捕まりでオートマチックに低スピン、高弾道が打てる性能にそれほど差はないと思いました。
ディアマナ WB63
シャフトスペック (S)
重さ 61g トルク 3.1 元調子
三菱ケミカルの2024年モデルであるディアマナWBは典型的な元調子の白マナ系に当たりますが、手元のしなり量が多くややマイルドな印象でした。
シャフトの手元側は粘り感が強く先端側はあまり動かない挙動ですが、手元のしなり感が合えば扱いやすいシャフトだと思います。
スイングする時にシャフトに強い負荷をかけるユーザーには柔らかく感じるほどトルクがあるので、ハードなイメージの白マナとは違う仕上がりになっています。
TOUR AD VF
タイガーウッズやジャスティントーマスなどが使用して話題になったツアーADVFは、手元部分にトレカM40Xという素材が使われていて降り遅れやもたつきを抑えシャープに振り抜きやすく、切り返しからの挙動がスムーズでタイミングの取りやすい特徴があります。
シャフトの先端から中間にはしなりと強靭さの高いトレカT1100Xが使われているので、エネルギー伝達が高く打点の散らばりやスピン量を抑えてくれます。
実際に打ってみるとシャフトのしなり量が均等なので、癖のない打ちやすさと安定した挙動が打ちやすく感じました。
シャフト先端は硬くなっていますがしなり戻りがゆっくりで手元のマイルドさがあるので、タイミングが取りやすく幅広いユーザーに使いやすいのではないかと思います。
TOURAD VFは歴代モデルの中でも低弾道を打ちやすいので、普段スピン量が多く吹け上がるようなユーザーにおすすめです。
シャフト先端が硬く安定感がある一方で捕まりは抑えられているので、普段からフェードしやすく捕まえるのが苦手なユーザーには向いていないかもしれません。
Q i10フェアウェイウッドは、バランスの取れた性能で扱いやすいモデルになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!