今作のグローレアイアンは徹底した低重心化によって、ストロングロフトにしてもやさしくボールが上がるアイアンになっているようです。
ヘッドのソールは幅が広く、ミスにも強い構造になっています。
今回はテクノロジー満載の、飛び系アイアンのレビューをしたいと思います!
超低重心ヘッド
クラブスペック
7番アイアン ロフト27°
シャフト NS PRO950NEO(S)
総重量 403g バランス D2
ステルスグローレアイアンは、ヘッドトウ側とホーゼルまでも軽量化して余剰重量を生み出し、ヘッド内部のタングステンウエイトの重量アップをしています。
それによって低重心化したヘッドは、ストロングロフトでも低スピン高打ち出しがしやすく、楽に飛ばせるようになっています。
実際に打ってみると、ヘッドのソール側がとても重く感じました。
弾道はスピンが少なめで、170yardを楽に打つことができました。
アイアンショットはグリーン上でしっかり止めたい所ですが、この弾道ではスピンが少ないので高い球を打って止めるのが良さそうです。
操作性は控えめ
最初は予備知識がない状態で試打しましたが、何故か振りづらくヘッドコントロールが難しい。 捕まえようとしてもなかなかヘッドが返らず、慣れるのに時間がかかりました。
ドローが打ちやすいと言われていますが、低重心過ぎてヘッドを被せにくく僕には難しかったです。
フェースの開閉を抑えてストレートを打つイメージであれば、ドローバイアスの恩恵を受けられるのかもしれません。
大型ヘッドはミスヒットしても飛ばせますが、ヘッドコントロールしにくい所が欠点だと思います。
デザイン
テーラーメイドの公式サイトで見た時は、かなりのグース度合いで打つのをためらうほどでした。
実物を見てみるとほど良いグース度合いで、これくらいなら違和感なく構えることができました。
打感は弾き系で、インパクトの時フェースのたわみを感じます。
複合素材のヘッドらしい打感ですが、柔らかさもあるので個人的には好きなフィーリングです。
打音は弾き系のやや高めの音ですが、複合素材ヘッドのせいか比較的落ち着いた打音になっています。
クロモリ鋼L型フォージドフェース
反発力が強くボール初速を上げてくれるのが、クロモリ鋼の特徴です。
アイアンに飛ばしの要素として採用される素材で、ミズノプロ223、JPX923シリーズなどにも採用されています。
クロモリ鋼のアイアンを打ってみると弾くフィーリングが強く、ボールの飛び出しの速さを感じます。
ステルスグローレアイアンはさらにフェースを薄くすることで、飛距離性能を高めています。
5番アイアンのロフトは21°なので、ドライバーのヘッドスピードが40mの場合、190yardくらいは飛びそうです。
そうなると、ユーティリティなどは要らなくなりますね。
問題は5番アイアンでどれくらい球が上がるかですが、低スピン過ぎてグリーンを通り越してはスコアにならないですもんね。
5番アイアンの弾道を、一度打って確かめてみたいです。
NS PRO950NEO(S)
シャフトスペック(S)
重さ 98g トルク 1.7 中調子
NS PRO950NEOはシャフト全体に張りがあり、やや硬めに感じるシャフトです。
切り返しではしなりが少なく、フィニッシュまでスピーディに振り切れるようになっています。
ステルスグローレアイアンは大型低重心ヘッドなので、振り切りを良くするという所で相性は良いように思います。
NS PRO950NEOが硬めでハードに感じるユーザーには、NS PRO790GH(85g)、純正カーボンシャフトのスピーダーNX(52g)なども選ぶことができます。
ターゲットユーザーは!?
テーラーメイドのサイトを見ると、とにかくやさしくて寛容性が高く、飛距離の出るアイアンだとアピールしています。
性能面だけを見るとそうかもしれませんが、使い手によっては話しは変わるでしょう。
個人的には大型ヘッドのアイアンは、ヘッドコントロールが難しいので敬遠してしまいます。
ステルスグローレアイアンは、ヘッド開閉を抑えてストレートに当てるユーザーにとって良い結果になるアイアンだと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!