キャロウェイオデッセイAI-ONEパターは、AI設計によって新開発されたフェースがミスヒットをしてもショートのミスをカバーしてくれるテクノロジーが搭載されています。
今回はAIフェースを初搭載した、ツアーでも人気の高いロッシーSのレビューをしたいと思います。
AIフェースはミスに強い
キャロウェイのウッド類にはAI設計によって打点がブレても飛距離が落ちないようにミスヒットに強く、適正なスピン量で安定した弾道を打てるメリットがありますが、ついにパターのフェースにもAIが搭載されました。
通常のパターでミスヒットをすると、ボールスピードが落ちてしまいカップに届かないショートをするミスが起きやすいですが、AI-ONEパターは打点がブレてもショートしないメリットがあるとのことです。
実際に打ってみると小さいストロークでもボールの転がりが良く、ショートのミスを減らしてくれる性能を感じました。
コースではストロークに緩みがあると打ち切れずにショートすることがあると思いますが、AI-ONEパターはそのようなミスを消せるオートマチックに伸びのある転がりをしてくれます。
どちらかと言うと、スピードの遅いグリーンで威力を発揮するパターかもしれませんね。
アルミと樹脂の複合インサート
AI-ONEパターのインサートは見た目にはホワイトホットインサートと同じに見えますが、アルミと樹脂がミックスされたインサートなので独特な打感になっています。
元祖ホワイトホットインサートはゴルフボールのカバーと同等の柔らかいフィーリングがありますが、AI-ONEのインサートはしっかりとしたやや弾くフィーリングになっています。
硬過ぎず柔らか過ぎないインサートは、転がりの良いストロークの助けになるように思いました。
AI-ONE ロッシーS
オデッセイのロッシーSはさまざまなモデルで発売されていますが、AIフェースを初搭載したのが今回のモデルになります。
ロッシーSはジョンラーム選手が使用しているモデルで、寛容性の高いマレットをショートスラントネックにすることで操作性を高めたパターです。
実際に打ってみると、ネックが短い分ダイレクトにヘッドを動かしやすく、マレットとは思えない操作性の良さを感じました。
個人的には普段、ミッドベントのフェースバランスのパターを使っているので、ショートスラントネックでは捕まりが良過ぎて引っかけ気味になりやすかったです。
普段クランクネックのパターを使っているユーザーには、同程度の捕まりのあるショートスラントネックは違和感なく使えるのではないかと思います。
ホワイトホットOGロッシー
オデッセイ20周年モデルのロッシーは、ミッドベントネックでストレートに打ちやすいパターです。
ミッドベントネックはクランクネックやショートスラントネックよりは捕まりが抑えられているので、引っかけや左へのミスが多いユーザーにはストレートに打ちやすいメリットがあると思います。
ミッドベントネックのロッシーは、オートマチックにストレートに打ちたいユーザーや、フェースの開閉を抑えてストロークするユーザーにおすすめです。
ロッシーのホワイトホットインサートはよりソフトな打感で、AIフェースはやや弾くフィーリングでボールの転がりが良いのでユーザーの好みが分かれる所だと思います。
スチール製ストロークラボシャフト
従来のストロークラボシャフトはスチールとカーボンの複合素材で、シャフトのしなりを活かして転がりの良いボールを打ちやすく捕まりの良さがありました。
AI-ONEパターには90g台のスチールシャフトが採用されて、手元側のシャフト内部にカウンターウエイトを装備することで、慣性モーメントを高めています。
AI-ONE#1パターを打った時に、ピン型パターの割にはオートマチックに打ちやすいやさしさを感じたのはカウンターバランスのおかげだと思います。
ストロークラボのスチールシャフトはやや柔らかいフィーリングでゆったりとしたしなり感があるので、しっかりしたスチールでもボールの転がりが良くなる印象です。
日本ツアーでは、多くの女子プロが試合に投入して今話題のパターになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!