2023年モデルのオデッセイトライビームパターは、上田桃子プロを筆頭に男子プロも実戦で使用して話題を呼んでいます。
トライビームのラインナップは全部で6種類ありますが、今回は慣性モーメントが最も高い角型マレットの#7と、マレットの中でも操作性のあるハーフマレットの6Mパターのレビューをしたいと思います。
トライビーム#7
#7パターは後方に長く伸びたツノの効果で、オートマチック感が強くなりまっすぐ打ちやすい特徴があります。
しかし、慣性モーメントが高い故にフェースが一旦開くと閉じにくく、右に転がりやすいデメリットがあります。
トライビームパターは浅く深い重心が特徴ですが、さすがに角型マレットの操作性は低いので右のミスが多いユーザーには向かないかもしれません。
反対に引っかけが多いユーザーには、左のミスを減らしてくれるメリットがあるように思いました。
#7はパッティングする時に、まっすぐストロークしてストレートを打ちたいユーザーにおすすめです。
トライビーム 6M
コンパクトサイズのマレットパターである6Mは、オートマチックな打ちやすさと操作性のバランスがちょうどいいモデルです。
試打をするとストロークなりにヘッドが動いてくれるのでストレスなく打ちやすく、まっすぐ打ちやすいやさしさもあるので実戦向きのモデルだと思いました。
6Mくらいのサイズ感であれば浅・深重心の特性が活かしやすく、普通にストロークするだけでヘッドが上昇軌道に乗りやすく、転がりの良い順回転のボールが打ちやすいように思いました。
6Mはクランクネックとセンターネックのモデルがあるので、ユーザーの好きなモデルを選ぶことができます。
ハーフマレットタイプではありますがコンパクトで操作性があるので、ピン型パターからも移行しやすいモデルだと思います。
スリムなラケットホーゼル
ラケットホーゼルのメリットはオフセンターヒット時のブレに強く、芯を外してもフェース面のねじれが少なくボールコントロールがしやすい所にあります。
実際に打ってみると通常のクランクネックと比べてもよりフェース面を感じやすく、方向性を出しやすいように感じました。
パッティングする時はヘッドの重みを感じながらストロークしますが、ヘッドの広い範囲を支えるラケットホーゼルはよりヘッドの安定感を感じやすいので繊細なタッチを出しやすいメリットがあると思います。
ラケットホーゼルの面積は広いですが従来のクランクネックと同じ重量で作られているので、重心位置はそのままにボールの転がりに影響が出ないように作られています。
ネックのデザインはフェース側はメタル部分にオデッセイロゴが塗装されていて、外側にはバッジが貼られていてかっこよくなっています。
ホワイトホットインサート
オデッセイの代名詞的な存在のホワイトホットインサートは、ボールのカバーと同じ素材が使われているのでソフトなフィーリングと高い反発性能があります。
安定した打ち出しと転がりで距離感を合わせやすいので、オデッセイの歴代モデルを愛用しているユーザーにはスイッチしやすいモデルだと思います。
ホワイトホットインサートはボールが吸い付くようなソフトなフィーリングなので柔らかい打感が好みのユーザーには向いていると思いますが、しっかりした硬めの打感が好みのユーザーにはマイクロヒンジやトゥーロンパターのようなメタルフェースがおすすめです。
ピストルグリップ
オデッセイ純正のピストルグリップは、しっとりした握り心地でグリップしやすい印象です。
ピストルグリップとは言っても丸みのある形状なので、ユーザーの好きなポジションで握りやすい自由度の高いグリップです。
グリップのバックラインが好きなユーザーには、どこで握れば良いかわからない感覚があるかもしれません。
純正ピストルグリップの他にもグリップの種類が豊富なので、ユーザーの好きなグリップに変更することができます。
テーラーメイドトラスパターと比較
比較モデル
『オデッセイトライビーム#1』
『TPコレクションブラックジュノ
1.5トラスヒール』
最初に三角形ネックを発売して人気が出たトラスパターですが、構造は似ていても違いがあります。
トラスパターはシャフトがよりセンターに向いていて、重心位置が真ん中に近くセンターシャフトのようなネック形状になっています。
トラスネックは厚みがある分、構えた時に存在感を感じやすいようにも思いました。
トラスパターはシャフトの中心に重心があるので、センターシャフトのパターを使うユーザーには扱いやすいモデルだと思います。
トライビームはラケットホーゼルの面積が小さめでスリムなので、通常のクランクネックと比べても違和感はなく構えやすく感じました。
シャフトの角度は標準的なので、従来のピン型パターのようにストロークしやすく扱いやすいと思いました。
トライビームの中でも慣性モーメントが高くストレートボールの打ちやすさを追求した#7と、操作性とやさしさのバランスの取れた6Mはそれぞれの特徴がはっきりとしたモデルになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!