キャロウェイオデッセイAI-ONEミルドパターは、AI設計によって新開発されたフェースがミスヒットをしてもショートのミスをカバーしてくれるテクノロジーが搭載されています。
フェースにはゴールドカラーのチタンが採用されていて、アルミと樹脂の複合インサートのAI-ONEパターとは一味違う打感になっています。
女子プロでは笹生選手がマレットタイプのAI-ONEミルドパターを使用していますが、どのような性能があるのかレビューしたいと思います。
AIフェースはミスに強い
キャロウェイのウッド類にはAI設計によって打点がブレても飛距離が落ちないようにミスヒットに強く、適正なスピン量で安定した弾道を打てるメリットがありますが、ついにパターのフェースにもAIが搭載されました。
通常のパターでミスヒットをすると、ボールスピードが落ちてしまいカップに届かないショートをするミスが起きやすいですが、AI-ONEパターは打点がブレてもショートしないメリットがあるとのことです。
実際に打ってみると小さいストロークでもボールの転がりが良く、ショートのミスを減らしてくれる性能を感じました。
コースではストロークに緩みがあると打ち切れずにショートすることがあると思いますが、AI-ONEパターはそのようなミスを消せるオートマチックに伸びのある転がりをしてくれます。
どちらかと言うと、スピードの遅いグリーンで威力を発揮するパターかもしれませんね。
AIチタンフェース
AI-ONEミルドパターのフェースにはチタンが採用されていて、モチっとした食い付きの良い打感になっています。
ノーマルモデルのAI-ONEパターのインサートは、アルミと樹脂がミックスされたインサートなので独特な打感になっていますが、AI-ONEミルドパターの打感はチタンならではのマイルドさがありました。
元祖ホワイトホットインサートはゴルフボールのカバーと同等の柔らかいフィーリングがありますが、AI-ONEミルドパターのインサートも同等の柔らかさでタッチを合わせやすいように思います。
TRI-HOT 5K並の高慣性モーメント
AI-ONEミルドパターはソールのトゥヒールに10gづつのウエイトが装備されていて、ヘッド内部にもそれぞれ約20gのウエイトが装備されているので慣性モーメントの高いブレないヘッドになっています。
そのためTRIHOT5Kパター並みの安定性があるとのことですが、実際に打ってみると重めのヘッドがストロークを安定させてくれる性能を感じました。
このパターなら操作性が高くマニュアル感の強いピン型パターでも、オートマチックなやさしさがプラスされるように思いました。
AI-ONEミルドパターは、フェースにチタンが採用されているプレミアムモデルなので価格が高くなっていますが、チタンの打感が好みのユーザーにはおすすめのモデルです。
AI-ONEミルドTWO・Tパター
オーソドックスなピン型パターのAI-ONEミルドTパターには、AI-ONE#1のようなバックフェースから裏側が見えるデザインとは違いシンプルなデザインになっています。
しかし、フェースの裏側にはAIフェースが採用されているので、ミスヒットをしても安定した距離を打つことができるようになっています。
AI-ONEパター共通のデザインとして、ブラックカラーではなく濃いネイビーのカラーリングが採用されています。
構えてみると通常のブラックと見分けが付かないくらいのネイビーなので、違和感なく構えることができました。
個人的には通常のブラックカラーよりもヘッドがやや大きく見えたので、輪郭をぼんやりさせることで投影面積が大きくなり安心感が持てるメリットがあるのかもしれません。
スチール製ストロークラボシャフト
従来のストロークラボシャフトはスチールとカーボンの複合素材で、シャフトのしなりを活かして転がりの良いボールを打ちやすく捕まりの良さがありました。
AI-ONEパターシリーズには90g台のスチールシャフトが採用されて、手元側のシャフト内部にカウンターウエイトを装備することで、慣性モーメントを高めています。
AI-ONEミルドパターを打った時に、ピン型パターの割にはオートマチックに打ちやすいやさしさを感じたのはカウンターバランスのおかげだと思います。
ストロークラボのスチールシャフトはやや柔らかいフィーリングでゆったりとしたしなり感があるので、しっかりしたスチールでもボールの転がりが良くなる印象です。
日本ツアーでは多くの女子プロが試合に投入して、今話題のパターになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!