2023年モデルのスコッティキャメロンスーパーセレクトは、フェースのミーリングや改良されたネックデザイン、進化した複合素材にリニューアルされて登場しました。
ラインナップは全10種類で発売時期がモデルごとに異なりますが、現在発売されているニューポートプラス、ニューポート2プラスを中心にレビューしたいと思います。
安定感をプラス
従来のニューポートのヘッドサイズをわずかに大きくしてウエイトを再配置することで慣性モーメントを高め、シャープなブレードデザインを損なわずに作られたのがプラスと名の付くモデルの特徴です。
ピン型パターに安定感を持たせるためにワイドソールを採用しているモデルは他にもありますが、オデッセイのダブルワイドのような幅の広い形状が多い中で、構えやすさとシャープなルックスを重視するところがキャメロンらしさだと思います。
実際に打ってみるとマレットパターを打っているようなヘッドの安定感があって、一般的なピン型パターとは違う振り心地を感じました。
ニューポートプラスはピン型パターに方向安定性をプラスして、ストロークにオートマチックさを付け加えてくれるモデルだと思いました。
デュアルミルドフェース
フェース面の加工を2回に分けて行うことでよりフラットなミーリングの溝になり、ボールとの接地面が安定するテクノロジーです。
デュアルミルドフェースは打点がブレてもボールの転がりが一定になり、きれいな順回転でスムーズな転がりになるテクノロジーだと思います。
このようなフェースを採用しているメーカーはPINGのPLDミルドパターや、オデッセイのトゥーロンパター、ピレッティ、PXGなどが採用しているミーリング製法です。
フェースの金属加工には手間とコストがかかるため、高級パターには定番のテクノロジーになっているようです。
NEWアイビームネック
新しくなったネックはスコッティキャメロンのツアープロトタイプから採用された形状で、より最適な重量配分にすることで安定したストロークができるというものです。
アイビームネックのリニューアルはわずかな変更点ではありますが、構えた時の印象やヘッド重心の違いによって振りやすさなど微妙な違いがあるのかもしれません。
2020年NEWPORT・2023年NEWPORT＋
2020年モデルのスペシャルセレクトニューポートと、2023年モデルのスーパーセレクトニューポート＋を並べてみました。
前作のニューポートよりもわずかにヘッドサイズが大きくなったニューポート＋は、構えた時の安心感を感じやすいデザインになっています。
それぞれ標準装備のウエイトが異なり、＋にはソールに軽量のプレートが装備されていて、余剰重量を慣性モーメントを高める位置に配置して、ミスヒットに強い構造にしていると思われます。
リニューアルされたニューポート＋シリーズは、ピン型パターに安定感が欲しいユーザーにおすすめなモデルだと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね！
