2024年モデルのAIスモークMAXフェアウェイウッドは、4モデルの中では操作性と寛容性のバランスが取れたスタンダードモデルです。
やさしいと言われるAIスモークMAXフェアウェイウッドにはどのような性能があるのか、レビューしたいと思います。
AIスモークMAXフェアウェイウッド
試打クラブ
ロフト 18°
シャフト テンセイ50 SILVER
AIスモークMAXフェアウェイウッドを打ってみるとオートマチックに高弾道を打ちやすく捕まりの良さを感じましたが、軽い振り心地とオートマチック過ぎない素直な挙動が打ちやすく感じました。
インパクト付近ではフェースをスクエアに保ちやすいような挙動で、捕まりの良いヘッドは楽に振り切れる印象がありました。
AIスモーク♦︎♦︎♦︎フェアウェイウッドはやや重めのヘッドで操作性が高くなっているので、操作して打ちたいユーザーにとっては扱いやすいモデルです。
AIスモークMAXフェアウェイウッドは力が無くても楽に高弾道を打てる設計なので、オートマチックに打ちたいユーザーにおすすめのモデルです。
今作はコンパクトヘッドになり、操作性を損なわない適度なオートマチック感がちょうどいい打ちやすさにつながっていると思いました。
試打室ではストレートからややドローを打ちやすく、スピン量がやや多めになりトータル200yardを計測しました。
デザインと打感
今作のAIスモークMAXフェアウェイウッドは、5番ウッドのヘッド体積が150ccとややコンパクトになっているので、個人的には構えやすく感じました。
3番ウッドのヘッド体積も170cc程度なので、全体的にコンパクトな形状になっていると思いました。
実際に打ってみると、ヘッドがもたつくことなくコンパクトに振り切れる良さを感じました。
AIスモークMAXフェアウェイウッドの打感は、やや硬めで弾き感の強いフィーリングになっています。
AIスマートフェース
パラダイムAIスモークシリーズのメインテクノロジーは、数万ものスイングデータを基にAIが解析をしてどのような打ち方であってもスピン量や打ち出し角を補正する機能があるとのことです。
それによって弾道のばらつきを減らすことができるそうですが、試打室ではまとまりのあるストレート弾道を打ちやすかったですがミスを補正するほどの感触はありませんでした。
AIスマートフェースの恩恵は、練習場やコースなどで繰り返し使うことによってわかるのかもしれませんね。
テンセイ50 SILVER(純正シャフト)
シャフトスペック 50(R)
重さ 52.5g トルク 5.3 中調子
純正シャフトのテンセイ50 SILVERを試打してみると、手元側はしっかりしていますがシャフト先端がスピーディにしなり戻ってシャープに振り切れる印象でした。
純正シャフトですがテンセイらしい剛性感とよどみなく振り切れるシャフトなので、普段60Sや元調子を好むユーザーにも扱いやすいモデルなのではないかと思います。
スピード感のあるシャフトにAIスモークMAXのヘッドがしっかりついてくるので、シャープに操作しやすい組み合わせだと思いました。
TOUR AD VF
タイガーウッズやジャスティントーマスが使用して話題になったツアーADVFは、手元部分にトレカM40Xという素材が使われていて降り遅れやもたつきを抑えシャープに振り抜きやすく、切り返しからの挙動がスムーズでタイミングの取りやすい特徴があります。
シャフトの先端から中間にはしなりと強靭さの高いトレカT1100Xが使われているので、エネルギー伝達が高く打点の散らばりやスピン量を抑えてくれます。
実際に打ってみるとシャフトのしなり量が均等なので、癖のない打ちやすさと安定した挙動が打ちやすく感じました。
シャフト先端は硬くなっていますがしなり戻りがゆっくりで手元のマイルドさがあるので、タイミングが取りやすく幅広いユーザーに使いやすいのではないかと思います。
TOURAD VFは歴代モデルの中でも低弾道を打ちやすいので、普段スピン量が多く吹け上がるようなユーザーにおすすめです。
シャフト先端が硬く安定感がある一方で捕まりは抑えられているので、普段からフェードしやすく捕まえるのが苦手なユーザーには向いていないかもしれません。
今作のAIスモークMAXフェアウェイウッドには、今までとは一味違った打ちやすさを感じました。
ぜひ一度、試してみてくださいね!