マミヤLIN-Qシリーズはアメリカで開発されたツアー向けのモデルで、USPGAツアーではリッキーファウラーやゲーリーウッドランドなどが使用しているシャフトです。
アメリカツアーでも支持されたLIN-Qシリーズの中で、幅広いユーザー向けのブルーが日本仕様になり発売されました。
今回はマミヤシャフトレンタルで、LIN-QブルーEXの60/SXと60/Xを試打をしたレビューをしたいと思います。
飛びを最大化するLIN-Q
試打クラブ
PING G425ドライバー 10.5°
LIN-QブルーEXは飛び系中元調子と言われていますが、従来のアッタスシリーズとは性能が異なり高級素材がふんだんに使われているシリーズです。
フジクラに例えるなら、幅広いユーザーに向けたスピーダーシリーズとハードなツアーモデルのベンタスシリーズの違いに当たると思います。
LIN-QブルーEXにはシャフト全体に高強度、高弾性が特徴のトレカT1100Gが使われていて、先端のトレカM40Xは当たり負けしない強靭な素材が採用されています。
それらの素材を独自のテクノロジーで組み合わせることで、マミヤらしく開発されたのがLIN-Qシリーズです。
LIN-QブルーEXを打ってみると切り返しからのしなり戻りにスピード感があって、ムチのようなしなり戻りでボールを捕える挙動を感じました。
先端の剛性を高めていますがそれほど低スピン弾道にはならず、キャリーを出しやすいシャフトだと思います。
LIN-Qのブルーシリーズは幅広いユーザーに向けて作られているモデルなので、ツアーモデルとはいえ捕まりの良いモデルだと思いました。
LIN-QブルーEXは捕まりが良い
中元調子のシャフトは手元の粘りでタイミングの取りやすいモデルが多いですが、先端の動きにはモデルによって違いがあります。
LIN-QブルーEXはシャフト先端がボールを追い越して走る挙動があるので、先端が硬いとはいえドローボールを打ちやすい特徴があると思いました。
スチールシャフトに例えならNSPROモーダス105のような挙動で、中手元からのしなり戻りがインパクト付近で走る所が似ているように思いました。
フジクラのシャフトに例えるならベンタスTRレッドの先端が走る挙動に近いですが、剛性が高くしっかりしているのはTRレッドだと思います。
LIN-QブルーEXはシャフト全体が滑らかに動き、スムーズにしなり戻るしなやかな挙動で捕まりの良いモデルになっています。
日本仕様のLIN-Q
2023年に日本で発売されたLIN-QブルーEXは、アメリカ仕様のLIN-Qとは異なり日本向けに再設計されています。
アメリカツアーで人気となり逆輸入されたシャフトはいくつもありますが、日本で発売される時はやさしくマイルドなシャフトに再設計されることが多い気がします。
三菱ケミカルのディアマナDリミテッドのアメリカ仕様は、タイガーウッズやコリンモリカワが使用して人気が出ましたが、日本仕様のDリミテッドは手元側のしなやかなしなりがあるので意外に扱いやすくなっています。
マミヤのLIN-Qも日本で受け入れられるようにマイルドな仕様になり、幅広いユーザーに扱いやすいLIN-QブルーEXを最初に投入したのだと思います。
LIN-Q BLUE EX 60(SX)
シャフトスペック(SX)
重さ 70g トルク 2.9 中元調子
マミヤのシャフトのフレックスにはR、S、 SX、Xの4段階がありますが、60g台のSXを試打しました。
60SXの重さは70gもあり、しっかりした重量感があって振り応えのあるスペックでした。
LIN-QブルーEXの60SXは、Xの次にハードなスペックですがしなり戻りは大きくスピーディなので捕まるスペックだと思いました。
ドローヒッターや引っかけの多いユーザーには捕まり過ぎるので、曲がり幅が大きくなるように思いました。
フェードヒッターに向いているのかと言うとシャフトの動きが大きめのスペックなので、コントロールが難しい印象を持ちました。
60SXは比較的、弾道が高くなったのでキャリーを出しやすいのではないかと思います。
LIN-Q BLUE EX 60(X)
シャフトスペック(X)
重さ 70g トルク 2.9 中元調子
フレックスが60Xになるとしなり量は少なく引き締まったフィーリングがありますが、それでも先端の動きはスピーディで捕まりは良いと思いました。
切り返しからシャフトのしなり戻りが、スムーズで滑らかな挙動はXフレックスでも共通した挙動になっています。
普段、Xフレックスを使うユーザーにはXがちょうど良いスペックだと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!