2023年モデルのディアマナWSは、ディアマナDリミテッドにも使われているしなやかな粘り感が特徴のダイアリードと、テンセイ1Kシリーズの強靭な先端剛性にも使われているクロスリンクテックという素材を掛け合わせたシャフトです。
いかにもハードな元調子シャフトになっていそうですが、試打会でスペックごとに打ち比べたレビューをしたいと思います。
テンセイ ✖️ ディアマナ
ディアマナWSはテンセイシリーズと同じ高価格帯のシャフトで、40g〜80gまでのトータル21スペックが用意されているので、スペック選びに悩むほど豊富なラインナップになっています。
基本性能は強靭な先端剛性によって捕まり過ぎを抑え、フッカーにとっては引っかけを防いでくれるシャフトになっています。
ディアマナWSはハードな元調子シャフトに分類されますが、プレミアム価格ならではの性能の高さを感じました。
テンセイシリーズにも使われているクロスリンクテックという樹脂がシャフト全体に配置されていて、手元側にはしなやかな挙動を生むダイアリードが使用されているので、余計な動きがなくスムーズなしなり戻りでエネルギーの伝達効率が高くなるような構造になっています。
実際に打ってみると手元側の滑らかなフィーリングが絶妙で、しなり戻りのよどみのないスムーズな挙動がディアマナWSならではの魅力に感じました。
色々なスペックを打ち比べましたが捕まりは抑えられていてもドローボールが打てるシャフトで、スイングで作ったタメをスムーズにボールに伝えられるので操作性の高いシャフトだと思いました。
ディアマナWSは元調子シャフトの中でもエネルギーロスがなく、ダイレクトにボールにパワーを伝えられるフィーリングを特に感じるシャフトです。
ディアマナDリミテッドとの違い
ディアマナDリミテッドにはディアマナWSにも使われている、ダイアリードが採用されているので振り心地も近くなっています。
同じスペックを比べるとWSの方が引き締まった印象で、捕まりは少し抑えられている印象です。
ディアマナDリミテッドが好きなユーザーには、更に進化したディアマナWSが合うように思います。
ディアマナWS 6S
試打クラブ
PING G430 ドライバー( 9°)
6S スペック
重さ 61g トルク 3.5 元調子
シャフト全体の重量は60g台の前半になっているので、軽めで振りやすい特徴があります。
6Sはトルクの数値通りのしなり量があって比較的大きくしなるので、ボールを捕まえやすい印象でした。
色々なメーカーの6Sと比べると、ディアマナWS•6Sは同程度か柔らかめに感じました。
ディアマナWS 6X
6X スペック
重さ 63g トルク 3.5 元調子
6Sと比べて1段階締まったフィーリングですが、手元側の滑らかさはそのままに中間から先端にかけて剛性感が高くなっています。
ディアマナWSの60g台は5段階のフレックスがあるので、表記はXでもSXもしくはS+のようなイメージだと思いました。
ディアマナ WS 6TX
6TX スペック
重さ 63.5g トルク 3.5 元調子
60g台の中では1番引き締まったシャフトですが、切り返しからインパクトにかけてのしなり戻りがスピーディでキレのある挙動です。
シャフト全体のトルクは絞られている印象ですが捕まらない印象はなく、スピン量が減って球の高さは少し下がり中弾道を打ちやすいスペックです。
普段から6Xを使うユーザーには、シャフトの遊びがほとんどない6TXがちょうどいいスペックだと思います。
ディアマナWS 7S
7S スペック
重さ 69.5g トルク 3.0 元調子
7Sの重量は60g台の後半になっていますが、やはり60g台のようには楽に振り切れない印象でした。
7SになるとWS特有のしなり感が少なくなって、振り切るにはある程度のパワーが必要になると思います。
重めの6Sを、充分に振れるユーザーにはおすすめです。
ディアマナWSの60g台のスペックを打ち比べてみて、インパクトに向かう滑らかな挙動と操作性の高い元調子シャフトの良さを感じました。
試打ヘッドのPING•G430ドライバーはボールが上がりやすい組み合わせでしたが、タイトリストTSR3ドライバーのような操作性の高いヘッドにも合うのではないかと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!