2024年モデルのミズノプロアイアンシリーズは、前作と同じ3モデルのラインナップで登場しました。
中空構造で寛容性と飛距離性能の高い245アイアン、キャビティバックで操作性とスピン量のバランスが取れた243アイアン、打感の良さを追求したマッスルバックの241アイアンです。
これら3モデルのアイアンを、打ち比べたレビューをしたいと思います。
ミズノプロ245アイアン
7番アイアン ロフト 30°
ミズノプロ245アイアンは高初速を生み出すクロモリ鋼を薄く加工することで反発力を高め、ミズノ独自の精密鍛造技術を組み合わせることで飛距離性能と打感の良さを両立したモデルになっています。
実際に打ってみるとしっとりした柔らかい打感がありながらフェースの反発力が強く、飛距離性能の高さを感じました。
245アイアンは寛容性の高いモデルの中ではコンパクトなヘッドになっているので適度な操作性があり、増量したウエイトが邪魔をせずに振り切れる良さを感じました。
前作の225アイアンを使用していましたがオートマチックに打てるやさしさはありましたが、操作性がいまひとつだった所は245アイアンになり改善されているように思います。
前作から大きくは変わっていませんがミズノの打感の良さとコンパクトヘッドの操作性、飛距離性能の高さが打っていて楽しくなるアイアンです。
ミズノプロ225アイアン
前作のミズノプロ225アイアンと比較すると、245アイアンのバックフェース中央部分の面積が広くなり、分厚い打感を感じやすくなっています。
245アイアンはヘッド内部のタングステンウエイトが増量して低・深重心になったことで寛容性が高くなり、さらにオートマチックに高弾道を打ちやすくなっています。
245アイアンを構えてみると今作の方がブレード長が短くコンパクトになったので、個人的には構えやすく感じました。
7番アイアンのロフト設定に変更はありませんが、試打室ではトータル155yardの飛距離性能がありました。
ミズノプロ243アイアン
7番アイアン ロフト32°
ミズノプロ243アイアンは番手別のヘッド構造を採用して、ロングアイアンは楽に高弾道を打ちやすく、ショート、ミドルアイアンは打感の良さを重視した作りになっています。
この構造は前作の223アイアンから変わっていませんが、245アイアンは打点部分のバックフェースが分厚くなり、さらに重厚な打感になったように思いました。
実際に打ってみると操作性とスピン量のバランスが良く、飛距離性能は245アイアンと比べて引けを取らない性能を感じました。
試打室で243アイアンと245アイアンを打ち比べていても飛距離の差はほとんどなく、7番のロフト32°の割には飛ばせるアイアンになっていると思いました。
コンパクトヘッドのミズノプロシリーズは特別なやさしさはありませんが、独自の打感の良さとシャープなデザインは長く愛用できる魅力があると思います。
ミズノプロ241アイアン
7番アイアン ロフト34°
新しくなったミズノプロ241アイアンは名器と呼ばれるこれまでのマッスルバックアイアンを基に、さらに操作性を高められるようにコンパクトサイズのヘッドに仕上げています。
前作の221アイアンをひとまわりコンパクトにしてショートアイアンの操作性をさらに高め、打点部分のバックフェースを分厚くすることでさらなる打感の良さを追求しています。
241アイアンを実際に打ってみると非常にシャープな操作性で、243や245アイアンとはインパクト付近の挙動が異なり、241アイアンは抜けの良さが抜群にシャープに感じました。
ミズノプロ241アイアンは低重心化することでボールが上がりやすくなり、寛容性を高める工夫がされています。
実際に打ってみても特別な難しさを感じることなく使える印象で、大きなミスヒットはミスショットになりますがプロのように打てなくても使えるモデルなのではないかと思います。
マッスルバックアイアンはスピン量が増えやすくロフトが寝ているので、ロフトを立てて打てないと飛ばせない所が難しさだと思います。
2024年モデルのミズノプロアイアンは大きなモデルチェンジではありませんが、ミズノらしい打感の良さが改良されシャープな打ち心地は健在です。
ぜひ一度、試してみてくださいね!