2024年モデルのブループリントTアイアンはとてもシンプルなデザインにリニューアルされましたが、ヘッド構造が進化して前作よりも寛容性がアップしているようです。
一方のブループリントSアイアンは、やや大きめのヘッドサイズで適度な操作性と寛容性を高めたモデルになっています。
新しくなったブループリントT・Sアイアンは、どのような性能があるのかレビューしたいと思います。
ブループリントT
試打クラブ 7番 ロフト 33°
新作のブループリントアイアンは2種類にモデル分けされていて、操作性が高く抜けの良いマッスルバックのブループリントTアイアンと、適度な操作性と寛容性を高めたのがブループリントSアイアンです。
ブループリントTアイアンを実際に打ってみると、シャープな操作性と抜群の抜けの良さで振り抜きがとても良いアイアンでした。
ブループリントTアイアンはマッスルバックですが、試打室では特に難しい印象はなく、前作より慣性モーメントがアップして寛容性が高くなったように思いました。
飛距離性能はトータル140yard程度で、ロフトなりの飛距離になりました。
同時に打ち比べたブループリントSアイアンとの飛距離の差はなく、操作性とスピン量の違いがある程度だと思いました。
デザインと打感
ブループリントTアイアンはオフセットの少ないストレートなフェースと、幅の狭いソールで抜けの良さを重視した形状になっています。
試打室のマットの上で打った時はソールとマットとの接地面積が少なく、スパッと一気に振り抜ける良さを感じました。
ブループリントTアイアンはマッスルバックらしい柔らかい打感で、球持ちの良さを感じました。
前作よりもブレードが長くなり、ヘッド内部のウエイトを増やすことでやさしいマッスルバックになっています。
ブループリントS
試打クラブ 7番 ロフト 33°
2024年モデルのブループリントSアイアンは、契約プロのサヒスティーガラ選手やホアキンニーマン選手が使用して勝利して話題になったアイアンです。
PINGの契約プロが続々とブループリントSアイアンに移行していますが、過去モデルのS55アイアンを長く愛用していたバッバワトソンもブループリントSにスイッチして話題になりました。
かつての名器i210アイアンに似たヘッドデザインで、広めのソールがボールを拾ってくれるイメージが湧きます。
実際に打ってみるとややオートマチックな操作感でゆっくりヘッドターンするアイアンなので、多少のミスを打ち消してくれる寛容性を感じました。
飛距離性能はトータル140yard程度で、ロフトなりの飛距離になりました。
ブループリントSアイアンはシャープな形状で、操作性を高めながらミスにも強いバランスの取れたアイアンになっています。
デザインと打感
ブループリントSアイアンは、薄いトップブレードとストレートに近いネック形状がシャープなデザインになっています。
ブレード長は適度な長さがあるので難しくは感じませんでしたが、PINGのアイアンの中では操作性を重視したコンパクトサイズに分類されると思います。
ブループリントSアイアンはバックキャビティ内部にインサートが装備されているので、球持ちの良いソフトな打感になっています。
ブループリントアイアン
前作のブループリントアイアンを打ってみましたが、マッスルバックらしい操作性の高さと抜群な抜けの良さは共通しています。
前作とブループリントTアイアンを打ち比べると、ブループリントアイアンはよりコンパクトヘッドなのでミスヒットをすると弾道がばらつきましたが、新作のブループリントTアイアンの方がヘッドサイズと慣性モーメントが高い分ミスヒットしても飛距離ロスは少ないように思いました。
ダイナミックゴールドミッド115
115スペック(S200)
重さ 115g トルク 非公表 中調子
PINGがカスタムシャフトとして採用しているダイナミックゴールドMIDは、重量級の130と中量級の115がラインナップされています。
DGMIDにはブラックベースの新デザインが採用されて、かっこよくなったように思います。
DGMIDはシャフト中間部を硬くすることで先端を柔らかくして、打ち出し角を上げてスピン量が増える特徴があるので元祖DGよりもボールが上がりやすくなっています。
実際に打ってみると中元調子的な挙動で、手元のタメを作りやすく先端がゆっくりしなり戻るフィーリングで、DGらしい粘り感がありました。
DGMID115は今までにないタイプのシャフトで、高弾道を打ちたいユーザーや捕まりを求めるユーザーにおすすめのシャフトです。
リニューアルされたブループリントTアイアンは、複合ヘッドのメリットを活かした扱いやすいマッスルバックになっていて、ブループリントSアイアンはオートマチックなやさしさがプラスされています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!