2024年モデルのミズノプロ243アイアンは、3モデルの中で唯一のキャビティバックで操作性とスピン性能のバランスが取れたモデルです。
ミズノ独自のグレインフローフォージドの打感の良さはそのままに、どのようにリニューアルしたのかレビューしたいと思います。
ミズノプロ243アイアン
ミズノプロ243アイアンは番手別のヘッド構造を採用して、ロングアイアンは楽に高弾道を打ちやすく、ショート、ミドルアイアンは打感の良さを重視した作りになっています。
この構造は前作の223アイアンから変わっていませんが、245アイアンは打点部分のバックフェースが分厚くなり、さらに重厚な打感になったように思いました。
実際に打ってみると操作性とスピン量のバランスが良く、飛距離性能は245アイアンと比べて引けを取らない性能を感じました。
試打室で243アイアンと245アイアンを打ち比べていても飛距離の差はほとんどなく、7番のロフト32°の割には飛ばせるアイアンになっていると思いました。
コンパクトヘッドのミズノプロシリーズは特別なやさしさはありませんが、独自の打感の良さとシャープなデザインは長く愛用できる魅力があると思います。
デザインと打感
ミズノプロ243アイアンはコンパクトなヘッドサイズで操作しやすいモデルですが、前作223アイアンよりもトップブレードが薄くなりさらにシャープに構えやすくなりました。
オフセットは少なめですが引き締まったネック形状が懐を作り、捕まりの良さを感じさせてくれます。
試打をしてみるとインパクトで分厚い手応えがあり、バックフェースのボリュームアップの効果を感じました。
番手別設計のメリット
前作223アイアンから今作の243アイアンは7番アイアンから4番アイアンのみ、番手ごとにヘッド内部の構造を変えてあります(マイクロスロット)。
それによってミドル、ロングアイアンでも球が上がりやすく、フェースの高初速エリアが広くなっています。
8番からPW、GWはヘッド内部のスロットはなく、軟鉄鍛造の打感を残しながらスピンの効いた弾道を打ちやすい構造にしています。
243アイアンは特別やさしいアイアンではありませんが、それほど難しく感じないのはマイクロスロット構造のおかげかもしれません。
GW、PWから8番アイアンまでは軟鉄鍛造、7番から4番アイアンまでは飛びとやさしさを重視していて、一つのモデルでコンボアイアンのようなセッティングになる所が243アイアンの魅力だと思います。
ダイナミックゴールド120
シャフトスペック (S200)
重さ 118g トルク 非公表 元調子
DG120は243アイアンに、標準カスタムシャフトとして採用されています。
吊るしの状態で販売しているのはミズノくらいだと思いますが、他のメーカーではカスタムオーダーになります。
フィーリングとしては手元がやや粘ってためを作りやすく、先端部分はかなり硬くなっています。
同じ重量帯のモーダス120は、同じSでも柔らかくややボールを捕まえる動きがありますが、DG120は先端が走らず硬いので、捕まりは控えめになっています。
中間から先端の剛性感が高いので、とにかくブレないシャフトで、使い手のイメージ通りに動いてくれる所が良さだと思います。
ちなみに日本ツアーで使用しているプロは、星野陸也選手がいます。
ミズノプロ243アイアンは大きくモデルチェンジはしていませんが、ミズノらしい打感とシャープな使い心地は健在です。
ぜひ一度、試してみてくださいね!