アイアン型ユーティリティは、アイアンが得意なゴルファーに合うと言われていますが、ユーティリティほどの寛容性は無いので、難しい印象を持つゴルファーも多いと思います。
2021年モデルのミズノプロフライハイは、フェースにマレージング鋼を採用してヘッド構造を新しくしています。ここでは実際に購入して、使用したレビューをしたいと思います。
ミズノプロFLYHIのスペック
- ロフト設定
- 3番/19° 長さ/39インチ
- 4番/21.5 長さ/38.5インチ
操作性が良く扱いやすいアイアン型ユーティリティ!
ミズノプロフライハイは操作性の良さとヘッドコントロールしやすさがあり、アイアンに近いフィーリングがあります。アイアン型ユーティリティにありがちな、ヘッドの重ったるさがないので、振りやすさを感じます。
方向性はニュートラルなので、しっかり振っても引っかかりにくく適度な捕まりがあります。
アイアン型ユーティリティは難しい印象がありますが、個人的には使いやすいモデルだと思いました。
飛距離性能は高いですが、ユーティリティの方がボールは上がりやすく飛距離は出ると思います。アイアン型の方が、方向性を出しやすい印象です。
FLYHI 21.5 ✖ KBS Cテーパー120
KBS Cテーパーとの組み合わせは、方向性がとても良くなります。
KBS Cテーパーはシャフト全体が硬く、しなりが少ないシャフトです。中手元あたりがわずかにしなり、シャープに振り切れます。余計な動きをしないので、ヘッドをコントロールしやすく感じます。
シャフトの動きは少ないので、捕まりは控えめ、スペックは120Sなので重量感はあります。
KBS Cテーパーは重量級シャフトですが、振り抜きやすいのでこの組み合わせにして良かったと思います!
標準シャフト 三菱ケミカル OTI 75S
フライハイに標準採用されています。三菱ケミカルのOTI75は、中調子で先端が硬いシャフトです。中手元あたりが粘るフィーリングで、しなり戻りの反動で叩いていけるシャフトです。
フライハイは捕まりが控えめですが、OTI75と組み合わせると捕まりやすくなり、楽にボールを上げられました。シャフト重量は80g程度なので、スチールよりは軽くなります。OTIはどのスペックでも平均的なカーボンシャフトより硬めなので、試打をしてみると好きなスペックが見つかると思います。
PINGクロスオーバーとの比較
デザインはかぶっていますが、性能はけっこう違います。
クロスオーバーとフライハイのフェースにはマレージング鋼を使っていますが、クロスオーバーの方が打感は硬めで、打音は高い金属音がします。
ミズノプロフライハイの方が、打感にこだわって作られているのかもしれませんね。
クロスオーバーの方が操作性は小さい気がします。フライハイはヘッドコントロールがしやすいですが、クロスオーバーはヘッドを動かしにくく、オートマチックに打つのに向いていると思いました。
クロスオーバーはあまり捕まらないので、絶対引っかけたくない方に良いかもしれませんね。
ここまでデザインが似たのは偶然なのかわかりませんが、打ち比べると性能が全然違うのでおもしろいです。
今までアイアン型ユーティリティには、苦手意識を持っていました。
ミズノプロフライハイをショップで試打をした時、打ちやすさに感動して使いやすそうだったので購入に至りました。
コースでも使いましたが、PAR3/180ヤード、打ち下ろしのバンカーが効いたホールでは、安全なサイドにコントロールしやすく、ロフトなりにボールが上がってくれたので、グリーンをオーバーすることなく、乗せることができました。
PAR5のセカンドショットでも、狭いフェアウェイにコントロールして刻みやすかったので、実戦にも使えるクラブです。
ミズノゴルフではカスタムシャフトが豊富なので、自分好みにカスタムできるのも魅力です。気になる方は、ぜひ試してみてくださいね。