三菱ケミカルのアイアン用シャフトであるディアマナ サンプアイアンがリニューアルされました。
前作はシルバーカラーでしたが今作からブラックカラーに変更されて、シャープなデザインになったと思います。
今回はディアマナサンプ115を、テーラーメイドP790アイアンにカスタムしたレビューを中心に紹介したいと思います。
ディアマナサンプ115(X)
試打クラブスペック
P790アイアン 7番 ロフト 30°
シャフトスペック(X)
重さ 115 g トルク 1.6 元調子
ディアマナサンプアイアンの中では最重量スペックになりますが、115gの重さだけでなくしなりの少ないハードなスペックです。
シャフト先端の剛性は高く捕まりは控えめになっていますが、中間あたりのしなりでタイミングが取りやすいシャフトです。
重いスチールシャフトと比べるとカーボンシャフトならではのボールの上がりやすさはあるので、楽に高弾道を打てるメリットがあります。
ディアマナサンプ115は同じ重量帯のスチールシャフトと同じかややハードなシャフトだと思いますが、スチールシャフトに例えるとダイナミックゴールド120(S200)に近いスペックだと思いました。
DG120は先端が硬くシャープに振り切れるシャフトですが、重量と振り感が似ているモデルなのではないかと思います。
P790アイアン(2023年)
テーラーメイドのP790アイアンは7番アイアンのロフトが30°とややストロングになっていますが、寛容性の高さもあるモデルです。
元々、高い弾道を打てるアイアンですが、ディアマナ サンプと組み合わせるとさらに心地良い弾道が打てると思います。
P790アイアンのロングアイアンはボールが上がりやすい設計がされていますが、ディアマナサンプと組み合わせるとさらにロングアイアンが楽になる印象です。
ディアマナサンプアイアンをカスタムできるメーカーは少ないので、一度試してみてもらいたいです。
テーラーメイドのP790アイアンは、コストの高いディアマナサンプをスチールシャフトとほぼ同じ値段で購入できるメリットもあります。
ディアマナ サンプ105S
試打クラブスペック
ミズノプロ225アイアン 7番 ロフト 30°
シャフトスペック(S)
重さ 106 g トルク 1.7 元調子
練習場の試打会ではミズノプロ225アイアンと組み合わせて打ってみました。225アイアンは、中空構造でやや大きめのヘッドなので寛容性が高くなっています。
ディアマナサンプ105のSとXを組んでも楽にボールが上がり、滞空時間の長い弾道を打ちやすかったです。
105Sはシャフト中間のしなりを感じやすいので、先端は硬くても捕まえやすい挙動を感じました。
シャフトのしなり量に遊びがあるスペックなので、普段フレックスSを使うユーザーにおすすめです。
重量が軽いと硬く感じやすく、重いとしなりを感じやすいためか95Sよりも、105Sの方がしなりを感じやすい印象です。
ディアマナサンプ105X
シャフトスペック(X)
重さ 107 g トルク 1.6 元調子
105Sよりはシャフト全体が引き締まった、ややハードなスペックです。
シャフトが余計な動きをしないので追随性が高く、ヘッドコントロールのしやすさを感じました。
個人的にはシャフトのもたつきがなく重さもちょうどいいので、シャープに振り切れるスペックでした。
ミズノプロ225アイアンを105SとXで打ち比べましたが、捕まりにほとんど差はなく安定した中〜高弾道を打ちやすかったです。
ディアマナサンプ105XをテーラーメイドのP770アイアンにカスタムしてしばらく使用しましたが、コースや練習場で長く使っていると軽く感じるようになり物足りなさが出てきました。
クラブが軽く振り応えがないとコントロールが難しい感覚で、手放すことになりました。
普段は重さ120gのプロジェクトX6.0を使用しているので、ディアマナサンプ105では軽さが気になってしまったのかもしれません。
ディアマナサンプアイアンは硬めで動きの少ないシャフトなので、元調子ユーザーには扱いやすいシャフトだと思います。
ユーザーに合うスペックが見つかればスチールシャフトとは違う振りやすさで、アイアンショットが楽になるメリットがあると思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!