グラファイトデザインの2023年モデルのアイアン用カーボンシャフト、ラウネアイアンを試打しました。
ラウネアイアンはロング、ミドルアイアンは高弾道を打ちやすく、ショートアイアンはしなりを抑えてコントロールしやすい番手別設計になっています。
今回は練習場で全番手の試打をした、レビューをしたいと思います。
番手別設計シャフト
シャフトスペック (中調子)Sのみ記載
i60 / 63g トルク 4.0
i75 / 75g トルク 3.3
i90 / 93g トルク 3.1
i105 / 112g トルク 2.9
ラウネアイアンは番手毎にカーボンの積層パターンを変え、ロング、ミドルアイアンはハイバランス設計にし、自然と振りぬきが良くなり先中部のしなり戻りでボールの打ち出しを上げてくれます。
ショートアイアンは手元側のしなりを感じながら先端部の動きを抑え、ボールをコントロール出来るよう設計されています。
実際に打ってみても、ショートアイアンはシャフトが余計に動かない分、安定した打ちやすさを感じました。
ミドル、特にロングアイアンは手元の粘り感としなり戻りの量が多く、ボールを弾くフィーリングがあります。
ラウネアイアンはどのスペックもトルクがやや多く、しなり戻りを活かして飛ばすタイプのシャフトなのでしなりをコントロールする必要があると思います。
普段から硬めのシャフトを使うユーザーや、ためが強くシャフトに負荷をかけるユーザーにはトルクが多いのでコントロールに苦労するように思いました。
S、Rフレックスのシャフトに慣れているユーザーなら、違和感なく使えるシャフトだと思います。
打感が柔らかくなる
アイアン用カーボンシャフトはインパクトの衝撃を和らげる効果があると言われていますが、同時に身体への負担が少なく小さい力でも楽にボールを飛ばせるメリットがあります。
そのためフィーリングが良くなり、打感が柔らかく感じる良さもあります。
特に軟鉄鍛造アイアンのブリヂストン221CBとの組み合わせは、打感が柔らかく感じてより良いフィーリングになるように思いました。
デザイン
グラファイトデザインのラウネアイアンは光沢のあるブラックを基調にしたデザインで、細かいラメが散りばめられた仕様になっています。
構えた時にはラウネのロゴが強調されたデザインで、個人的にはかっこいいと思いました。
シャフト裏面はグラファイトデザインのロゴがシンプルにプリントされています。
試打データ
7番アイアン
5番アイアン
クラブスペック
ブリヂストン 221CBアイアン
計測器 ボイスキャディSC300
個人的にはスピン量が少ないタイプなので7番アイアンのスピン量は少なめですが、ラウネアイアンはボールが上がりやすく伸び上がる弾道が打ちやすかったです。
7番アイアンのシャフトはしなりがやや抑えられていますが、それでもボールを弾いてくれるのでスピンの効いた弾道を打ちやすかったです。
5番アイアンはシャフトのしなりが多くなりボールを上げやすくしてくれるので、シャフトをコントロールできればスチールシャフトよりも楽にキャリーを出せる印象です。
トラヴィルアイアン・ディアマナサンプアイアン
フジクラや三菱ケミカルからもアイアン用カーボンシャフトが発売されていますが、その中でもグラファイトデザインのラウネアイアンはしなり量が多いマイルドなシャフトだと思います。
ラウネアイアンはトラヴィルに近い特徴がありますが、トラヴィルの方がシャフトが太く剛性が高くなっています。
この3モデルの中ではディアマナサンプアイアンが最もハードでトルクが抑えられているので、硬めのシャフトが好きなユーザーにおすすめです。
ラウネアイアンは柔らかめのシャフトのしなりを活かすことで性能を発揮するシャフトなので、マイルドなシャフトを好むユーザーや高弾道を打ちたいユーザーにおすすめです。
ぜひ一度、試してみてくださいね!