テンセイプロ1Kシリーズに新たにブルーが加わり、オレンジ、ホワイトと合わせて3モデルのラインナップになりました。
今回は3モデルそれぞれの特徴と、比較をしたレビューをしたいと思います。
テンセイプロブルー1K
中スピン・中弾道
捕まりは普通
中調子
今回、試打をしたのは硬めのフレックスですが、テンセイプロブルー1Kは手元から中間のしなりが残されているのでタイミングが取りやすく、しなり戻りによって中打ち出し、中スピン弾道が打てるやさしさを感じました。
テンセイシリーズは先端剛性が高くなっていますが、ブルーは一般的なシャフトと同等のマイルドさがあるので万人に扱いやすいモデルになっています。
松山英樹選手が昨年のヒューストンオープンでテストしていましたが、ツアーADDIのような捕まりの良さが似ているためテストに至ったのかもしれません。
テンセイオレンジやホワイトは剛性感が高く捕まりが抑えられていますが、テンセイシリーズの中でもやさしいモデルを使いたいユーザーにおすすめです。
テンセイプロブルー1Kは打ち出しが上がりスピン量が増えやすいので、弾道が低めのユーザーにはキャリーが伸びて飛距離アップが期待できるシャフトです。
テンセイプロオレンジ1K
低スピン・中弾道
捕まりは控えめ
元調子
カウンターバランス
テンセイプロオレンジ1Kも手元の1Kクロスがしなやかなフィーリングを出していて、手元側はマイルドな挙動になっています。
ブルーよりも先端にかけて剛性感は高いですが、パリッとしたフィーリングでスピーディに振り抜けます。1Kシリーズはもたつきがなく、シャープに振れるのが良い所。大型で重いヘッドでも、振りやすく感じます。
前作のテンセイオレンジは粘り感が強く、カウンターバランスと言えどシャフトの重みを感じやすかったように思います。シャフトの素材が変わり、先端がより硬くなりトウダウンなどのブレを極力抑えてくれます。
テンセイプロオレンジ1Kを使用しているプロの中に蝉川泰果選手がいますが、ヘッドはPING・G430LSTドライバーを超フラットにして絶対に左に行かないように調整しています。
フレックスは60TXで超捕まらないセッティングを作り、ヘッドスピード50オーバーのスイングでキャリー300オーバーショットを楽に打っています。
蝉川選手のセッティングは極端な例ですが、左を消したいユーザーにはオレンジがおすすめです。
テンセイプロホワイト1K
低スピン・中弾道
捕まりは控えめ
元調子
カウンターバランスではない
テンセイホワイトプロ1Kの特徴は、6Sでもシャフト全体の張り感が強く、他の6Sシャフトよりもハードなシャフトだと思います。
手元調子ですが手元のしなり感はしなやかで、スイングの邪魔にならない印象です。ベンタスシリーズはゆっくりとした挙動で粘り感が強いのに対して、テンセイホワイトはスピーディーにしなる印象です。先端は硬く、しなり戻りによって弾く動きがあると思います。
6Sの中では少し軽めの重量なので軽快な振り心地で、ブリヂストンの B1ドライバーに組んだ時は適度なスピン量になり中弾道、中スピンでちょうど良い弾道になりました。
以前、PING・G425LSTドライバーに、テンセイホワイトプロ1Kの6Sで使用していましたが、高慣性MOI、重量ヘッドにも相性が良く、フィニッシュまで一気に振り切れる良さを感じました。
テンセイプロホワイト1Kはアメリカツアーで活躍している笹生選手が使用していたモデルですが、ハードヒッターがしっかり振っても左に行かずブレないシャフトになっています。
テンセイプロオレンジ1Kは先端剛性が高く、カウンターバランスで大型ヘッドをよりシャープに振れるモデル、テンセイプロホワイト1Kはオレンジに似た特徴で低スピン・中弾道が打てるモデルになっています。
2023年7月発売のテンセイプロブルー1Kは、マイルドなしなりで適度なスピン量になりボールが上がりやすいモデルになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!