2023年モデルのタイトリストT350アイアンは、4モデルの中で最もやさしく飛距離性能の高い飛び系アイアンです。
飛び系アイアンながらタイトリストらしいスタイリッシュなデザインのT350アイアンは、どのような性能なのかレビューしたいと思います。
NEW T350アイアン
クラブスペック
7番アイアン ロフト 29°
T350アイアンは前作、T300アイアンのキャビティバックから中空構造になり、タングステンウエイトを再配置して慣性モーメントをアップさせたモデルです。
前作と比較するとT350アイアンはボディの剛性がアップしてインパクトの振動を抑え、高反発エリアが拡大して高初速エリアが増えたとのことです。
実際に打ってみると低重心化されたヘッドはオートマチック感が強く、弾き感の強いストレート系の弾道を打ちやすく感じました。
試打室では7番アイアンでトータル158yard程度の飛距離性能で、個人的にはロフト差の小さいT200アイアンとの飛距離の差は少なかったです。
Tシリーズの中では一番大きいヘッドでオートマチックな飛びに特化したモデルですが、バックフェースのデザインはスタイリッシュなので、かっこいい飛び系アイアンを使いたいユーザーにおすすめです。
デザインと打感
T350アイアンは弾き感の強い打感で、球離れの速いフィーリングがあります。
スピンをかけて弾道を操るというよりは、スピン量の少ないストレート弾道を打ちやすく感じました。
幅の広いソールは低重心でボールが上がりやすく、払い打つユーザーに向いているソール形状だと思います。
T350アイアンは中空構造になり、ミスヒットに強くどこに当たってもまっすぐ飛ばせるようなやさしいアイアンになっています。
構えてみるとブレード長はやや長く、適度なグースが付いているので捕まりの良さを感じるデザインです。
T200・T350
T200アイアンはT100、T150アイアンの流れを汲んだモデルですが、T350アイアンは飛距離性能とやさしさに特化したモデルになっています。
2つのモデルを打ち比べるとT200アイアンは弾道を打ち分ける操作性がありますが、T350アイアンはオートマチック感が強く操作性の低さを感じました。
T350アイアンは中空構造になり明らかにヘッドサイズが大きくワイドソールなので、ヘッドターンが緩やかでした。
それぞれのモデルはターゲットユーザーが違うので、性能の違いは当然なのかもしれません。
T200アイアンがツアー向けに作られたやさしいモデルだとすると、T350アイアンはアマチュア向けのやさしいアイアンと言えるかもしれませんね。
純正カスタムシャフト
テンセイAV AM2ブルー(S)
重さ 70〜88g トルク 2.9 中調子
ブルーラベルのテンセイAV AM2ブルーは、ユーティリティからウェッジまでカスタムできるシャフトです。
軽量モデルながらしっかりしたシャフトで、全体的に剛性感の高い遊びの少ないシャフトです。
シャフト径は太く振り応えがあるので、軽硬シャフトが好きなユーザーにおすすめです。
テンセイAV AM2レッド (S)
重さ 60〜68g トルク 2.9 先中調子
レッドラベルのテンセイAV AM2レッドは、ブルーと同じくしっかりした振り応えのあるシャフトです。
ブルーとの違いはレッドの方が軽くシャフト先端が走ってくれるので、より捕まりが良くなるモデルだと思います。
2つの純正カーボンシャフトはT200、T350アイアンの飛距離性能と寛容性を活かしてくれるシャフトだと思います。
ぜひ一度試してみてくださいね!