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テーラーメイドQ i10・MAXドライバーカスタムシャフト試打評価

 

 

2024年モデルのQ i10MAXドライバーを、ベンタスTRブルー(60)にカスタムオーダーしました。

テーラーメイド史上最高の慣性モーメントで安定感抜群のドライバーですが、今回はカスタムシャフトとの組み合わせについてレビューしたいと思います。

Q i10MAXドライバー

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試打クラブ    ロフト 9°

長さ  45.25インチ バランス  D6

シャフト ベンタスTRブルー

Q i10MAXドライバーは、アメリカツアーのコリンモリカワ選手が長年愛用していたSIMからスイッチしたことで話題になりました。

Q i10MAXドライバーは慣性モーメントを最大にして、ボールの直進性を高めてオートマチックに打ちやすいモデルです。

慣性モーメントの高いドライバーには操作性がなく振りにくいモデルもありますが、Q i10MAXドライバーは素直なヘッド挙動で捕まりが良く楽に振れるドライバーになっています。

Q i10MAXドライバーは、他のモデルより0.25インチ短い45インチになっていますが、さらにバランスが重く出やすくなっています。

カスタムオーダーの時はスタンダードな長さの45.25インチに伸ばしましたが、バランスはD6にまでなりました。

実際に打つまでは振りにくくなるかもしれないと思いましたが、バランスが重くても安定感の高さと振りやすさのバランスは良くなっていました。

Q i10MAXドライバーは捕まりは良くてもドローバイアスではなく、ストレートに打ちやすくロフト9°でもボールが上がりやすいモデルです。

デザインと打感

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Q i10 MAXドライバーは、投影面積が広く後方まで伸びたクラウンが特徴的な形状をしています。

今までのテーラーメイドらしくないデザインで、寛容性の高いステルスHDドライバーよりもさらに大型ヘッドになっています。

最近のテーラーメイドのドライバーはフェース側にアライメントラインがありましたが、Q i10シリーズはフェース部分までクラウンが一体化した形状になりました。

個人的にはすっきりしたデザインが構えやすく感じましたが、最近のモデルに慣れているユーザーには違和感を感じるかもしれませんね。

新しくなったカーボンフェースは濃いブルーになり、落ち着いたカラーになりました。

ステルス2シリーズと比べるとQ i10の方が弾き感の強いやや硬めの打感で、初代ステルスに近い打感だと思いました。

ベンタスTRブルー

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シャフトスペック (6X)

重さ  68 g      トルク   2.9     中元調子

ベンタスTRブルーは典型的な中元調子らしく、手元から先端までスムーズなしなりで捕まりの良いシャフトです。

ベンタスTRブルーは6Xでも滑らかなしなりが残されているので、6S感覚で打てるやさしさがあると思います。

そのような走り感のあるシャフトをQ i10MAXドライバーと組み合わせると、安定したヘッド挙動で方向性が良くなる印象でした。

動きの大きいシャフトでも高慣性モーメントのヘッドがマイルドにしてくれるので、楽にストレート弾道を作ってくれるように思いました。

ディアマナシルバーTM50(純正シャフト)

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シャフトスペック(S)

重さ  60g    トルク  3.6   中元調子

テーラーメイド純正のディアマナシルバーは、Q i10LSドライバーとQ i10ツアーフェアウェイウッドに標準採用されているシャフトです。

ツアーモデルに採用されているだけあって、重さがある上にトルクが少なめのしっかりしたシャフトになっています。

実際に打ってみると全体的に張りが強く、中手元辺りのしなりは控えめでインパクト付近でシャープにしなり戻るフィーリングがありました。

例えるならテンセイプロ1Kホワイトに近いような剛性感と、シャープな走り感があると思いました。

ディアマナシルバーは粘り系というよりは走り系のシャフトなので、シャープな挙動を好むユーザーにはおすすめです。

テンセイプロ1Kレッド

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シャフトスペック 60(S)

重さ   60.5g     トルク  3.9    先中調子

テンセイプロ1Kレッドはシャフトの中間部分が最も柔らかくなっていますが、中間のしなりを活かして飛距離を伸ばすことができるモデルです。

シャフト先端部分は中間よりもやや硬くなっているのでインパクトで当たり負けず、適正な打ち出し角とスピン量の弾道を作ることができると言われています。

実際に打ってみると典型的な先中調子シャフトとは異なり、中調子的な挙動で先端が大きく走るモデルではないので、先調子系が苦手なユーザーにも扱いやすいのではないかと思いました。

テンセイプロ1Kレッドはインパクトの最後の一押しをしてくれるようなシャフトなので、捕まりの抑えられているヘッドにも組み合わせることができると思います。

個人的には他のシャフトよりも低スピンになり打ち出しが低くなりましたが、同時に打ち比べたディアマナWBの方がスピン量が多く高弾道を打つことができました。

テンセイプロ1Kレッドはテンセイシリーズらしい剛性の高さとシャープな挙動で、インパクト付近でボールを一押ししてくれるシャフトになっています。

ディアマナ WB63

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シャフトスペック (S)

重さ 61g    トルク 3.1    元調子

三菱ケミカルの2024年モデルであるディアマナWBは典型的な元調子の白マナ系に当たりますが、手元のしなり量が多くややマイルドな印象でした。

シャフトの手元側は粘り感が強く先端側はあまり動かない挙動ですが、手元のしなり感が合えば扱いやすいシャフトだと思います。

スイングする時にシャフトに強い負荷をかけるユーザーには柔らかく感じるほどトルクがあるので、ハードなイメージの白マナとは違う仕上がりになっています。

Q i10MAXドライバーは、どんなシャフトにしても安定感がアップするモデルだと思いました。

ぜひ一度、試してみてくださいね!