クリーブランドのディープフォージドウェッジシリーズは歴代、丸みのあるヘッド形状で日本人が好む和顔が特徴になっています。
大きめのヘッドは寛容性が高く、柔らかい打感とスピン性能を追求したウェッジです。
2023年モデルのディープフォージド2ウェッジがどのようにリニューアルされたのか、実際に試打をしたレビューをしたいと思います。
食いつく打感
試打クラブ ロフト 58°
ディープフォージド2ウェッジのフェースには、打感を柔らかくするために特殊な熱処理がされています。
バックフェースの打点部分を前作よりもさらに暑肉化することで 、ソフトなフィーリングを得られるようにしています。
前作のディープフォージドウェッジはソリッドなやや硬めの打感でしたが、今作を試打してみると日本人好みの柔らかい打感になっているのを感じました。
フェースの乗り感が良く、ボールの摩擦を感じるくらいの食いつき感が打っていて楽しくなりました。
その他にもディープフォージドウェッジ2は、ボーケイやキャロウェイのウェッジと比べてバランスが軽く振り切りやすいやさしさもあると思います。
ワイドなVソール
Vソールデザインはロフト54°〜60°に採用されていますが、幅の広いソールが芝の上を滑りやすく振り抜きが良くダフリやざっくりなどのミスを防いでくれます。
試打室のマットの上で打ちましたが、インパクトの時にバウンスが邪魔にならずヘッドがスムーズに抜ける良さを感じました。
ディープフォージドウェッジ2はやさしいモデルですがバウンスを増やしてミスに強くするだけでなく、入射角がズレてもVソールになっていることで抜けが良くなり、ストレスを感じない作りになっていると思いました。
デザイン
ディープフォージド2ウェッジは、前作と比べてかなりデザインが変わりました。
大きく見えるフェースは安心感がありながらフェースを開いても構えやすくなり、トゥ寄りの打点になっても柔らかい打感で寛容性の高い構造になっています。
前作はフェースの出っ張りが強く違和感を感じましたが、今作は控えめなフェースプログレッションで構えやすく感じました。
Hydra Zip とULTI Zip
ロフト別にフェース表面加工を最適化するHydraZipは、ラフやウェット時など芝や砂、水分などがボールとフェースの間に入り込むような悪条件下でのスピン性能が向上するテクノロジーです。
ロフト54°〜60°までは摩擦をより大きくするためにミーリングが細かくなっていますが、ボールの乗り感が強くボールのコーティングを削るようにスピンをかけてくれます。
それと相まってULTI Zipという高精度の溝がロフトごとに設定されているので、場面ごとに必要なスピン量のショットを助けてくれます。
カスタムシャフト
標準カスタムシャフト(装着重量)
・DG S200 重さ 115g トルク 1.2 元調子
・KBSツアーライト 重さ 90g トルク 2.9 先調子
ディープフォージドウェッジ2の、標準カスタムシャフト2種類を打ち比べました。
個人的には普段、100g台のスチールシャフトを使っているので、先調子のKBSツアーライトの方がヘッドスピードを上げやすく飛距離を出しやすかったです。
試打室では70〜80yardの飛距離で、ロフト58°なりの高スピンでした。
DGは手元の粘り感が強く先端の挙動は穏やかなので、重さが合えばインパクトが安定する印象です。
デザインが一新されて、打感がさらに柔らかくなったディープフォージド2ウェッジ、ぜひ一度試してみてくださいね!