2023年モデルのパラダイムフェアウェイウッドには4種類のラインナップがありますが、その中でも2番目に寛容性が高く、捕まった高弾道を打ちやすいパラダイムXフェアウェイウッドを試打しました。
前作のローグST MAXDの後継モデルに位置付けられていますが、どのような性能があるのかレビューしたいと思います。
楽に飛ばせるフェアウェイウッド
5番ウッド
ロフト 18°
シャフト
ベンタスTR 50S（キャロウェイ純正）
パラダイムXフェアウェイウッドはフェースターンが楽にできるモデルで、ハイドローが打ちやすく高弾道になるのでキャリーが伸ばせるフェアウェイウッドです。
実際に打ってみてもドロー傾向が強く、スピン量はやや多めになりました。
試打室では195yard程度飛んでいたので、飛距離性能は高い方だと思います。
ヘッドスピードが早くなくても簡単に飛ばせるので、捕まえて打つことが苦手なユーザーにおすすめです。
デザイン
カップフェースとカーボンクラウンの境目がはっきりしているので、最初は違和感を感じましたが使っている内に慣れる程度のものだと思います。
青色のカーボンクラウンはの暗めの黒に近い色なので気になりませんが、カップフェースのなんとも言えない色が個性的に感じました。
ヘッドサイズは5番ウッドとしてはややコンパクトで丸みのあるフォルムが特徴で、シャロー形状なのでボールを拾いやすいイメージが湧きました。
NEW AI FLASHフェース
パラダイムフェアウェイウッドのAI FLASHフェースにはモデルごとに番手別設計がされていて、弾道の前後左右のばらつきを補正する機能があるそうです。
実際に打っていて球のばらつきが補正されている実感はありませんでしたが、練習場などの実弾が見える環境で試してみたいです。
フェースの中央部分にはミーリング加工がされていて、柔らかく弾くフィーリングでいかにもボールスピードが出そうな弾き感がありました。
このミーリングは低スピンモデルのパラダイム♦︎♦︎♦︎には無いので、スピン量を増やす効果があると思います。
ベンタスTR 50S（キャロウェイ純正）
重さ 51g トルク 4.4 中調子
キャロウェイ純正のベンタスTRは、手元の粘り感が強く先端にかけてしっかりした硬めのフィーリングがあります。
シャフト先端の挙動は穏やかで安定しているので、しっかり叩いていける印象です。
純正のベンタスTRは芝の上から打つフェアウェイウッドに適した設計がされているので、50Sでもフェアウェイからボールを拾いやすいように思いました。
弾道はスピン量が増えて高弾道になりやすく、パラダイムXのボールの上がりやすさを助けてくれる印象でした。
軽量の純正シャフトでも扱いやすく、幅広いユーザーに使えるシャフトだと思いました。
3モデル打ち比べ
パラダイムフェアウェイウッドは全部で4モデルありますが、その中から3モデルに絞って打ち比べてみました。
パラダイムフェアウェイウッド（5番）
パラダイムフェアウェイウッドの捕まりは控えめで慣性モーメントが高く、オートマチックにストレートからフェードボールが打ちやすいモデルです。
ヘッドが重めなので、しっかり叩いてもブレない印象です。
前作のローグST LSに近い性能なので、引っかけを防ぎストレート系の弾道を打ちたいユーザーにおすすめです。
パラダイム♦︎♦︎♦︎フェアウェイウッド（5番）
パラダイム♦︎♦︎♦︎はノーマルモデルに操作性をプラスしたイメージで、ヘッドの重さや振り感は似ているように思いました。
飛距離性能にほとんど差はなく、クラブを操作したいユーザーにとって振りやすくなる点では♦︎♦︎♦︎は最大飛距離が出る印象です。
低スピン弾道が打ちやすいので、一発の飛距離は♦︎♦︎♦︎の方が出しやすかったです。
フェースの開閉をあまり使わないユーザーには、オートマチックに打てるノーマルモデルが合うように思います。
パラダイムXフェアウェイウッドはキャロウェイらしい捕まりの良さと、高弾道を打ちやすいやさしいモデルになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね！
