アルディラローグと言えば、2023年のマスターズを始めジェネシス招待など今シーズン勝ちまくっているジョンラームが使うシャフトとして有名なモデルです。
使用しているシャフトは2013年モデルのアルディラツアーグリーンATX75ですが、カウンターバランス設計の操作性の良さと中間から先端がハードなツアーモデルです。
アルディラにはその他にもさまざまなモデルがありますが、今回は新作のローグインフィニティを中心にローグブラック、ホワイトなどのレビューをしたいと思います。
ローグ インフィニティ
試打クラブ ステルス2ドライバー(9°)
シャフトスペック 60TS
重さ 65g トルク 3.9 中調子
アルディラの最新作であるローグインフィニティは中手元の粘りでためを作りやすく、インパクトにかけて強いしなり戻りで飛ばせるシャフトになっています。
低スピン・強弾道で飛距離性能の高いモデルですが、実際に打ってみるとスピン量が少ない低めに抑えられた強弾道を打ちやすく感じました。
ローグインフィニティの6Sは適度なしなり量があるので、一般的なシャフトの6Sと同程度の振り心地があるので比較的扱いやすいスペックだと思います。
中調子のシャフトですが手元調子的な味付けがされているのでタイミングが取りやすく、スムーズなしなり戻りは反応スピードが速く操作しやすさがあると思いました。
プロツアーでは、三菱ケミカルのシャフトを好んで使う池田勇太プロが使用していて話題になりました。
カスタムシャフトとして採用しているメーカーはPINGだけのマニアックなシャフトですが、独特な振り心地
はクセになると思います。
デュアルトルクコア
デュアルトルクコアというのは超高弾性カーボンと高弾性カーボンを二重にすることでトルクを制御して、クラブの操作性を上げてインパクトの当たり負けを防ぐテクノロジーです。
実際に打ってみるとしなやかな弾き感があって、シャフトのしなり戻りが強調されているので捕まりは悪くありませんでした。
アルディラらしいアメリカンなフィーリングはプロジェクトXのハザーダスブラックに似ていて、剛性感の高さの中にしなやかな弾き感は独特な挙動を生んでいます。
ローグブラック130 M.S.I
試打クラブ PING G425 MAXドライバー(9°)
シャフトスペック 60TX
重さ 65g トルク 4.0 中調子
アルディラローグブラックには航空宇宙グレードの90t超高弾性カーボンファイバーを使用しているので、独特な弾き感があってスピード感のあるしなり戻りが特徴です。
ブラックと言うとハードなイメージがありますが、マイルドな挙動で比較的扱いやすいモデルだと思います。
フレックスはTX,TS,TRの3種類ありますが、今回は60g台のTXを試打しました。
TXの表記は中調子、トルク4.0ですが、日本仕様の感覚で振ると硬く感じると思います。
しかし、TXにしてはしなりを感じやすく、振り切りやすいので飛距離は出やすいと思います。
弾道は中高弾道でスピン量はほど良く入りやすいので、ローグホワイトよりはマイルドでしなりを活かせれば一発の飛距離を狙えるシャフトだと思います。
ローグホワイト130 M.S.I
試打クラブ PING G425 MAXドライバー(9°)
シャフトスペック 60X
重さ 68g トルク 3.5 中調子
コースでローグホワイトを打ってみましたが、くせのない振りやすさで安定感の高い性能がありますが、ブラックよりはしなり量が少なくハードな仕様になっています。
調子は中調子で60TXのトルクは3.5あるので、トルクなりのしなりを感じました。
中手元あたりにしなりを感じやすく、やや粘るフィーリングが特徴で先端は硬めなのでしっかり叩いてもブレないシャフトです。
シャフトのデザインは、ツートンカラーで手元のホワイトと先端のマットブラックがかっこいいです。
ホワイト部分は幾何学模様に凹凸がついていて、立体的な珍しいデザインだと思います。
ローグホワイトの弾道は、G425MAXドライバーの影響もあって、曲がりにくい安定した弾道になりました。どんなヘッドでも安定した挙動のシャフトなので、曲がりにくい特徴があるのではないかと思います。
弾道は中弾道でスピン量は少なめなので、ボールが上がりやすいシャフトではないと思います。
ローグホワイトは叩きにいっても暴れないシャフトなので、安心して振れる良さがあります。余計な動きがなくバランスが取れたシャフトで、トルクが少ないシャフトが好みのユーザーにおすすめです。
アルディラシリーズのシャフトは日本ではマニアックな存在ですが、アメリカでは広く使われている人気の高いシャフトです。
アメリカ製のシャフトはハードなイメージがありますが、6Sならどのモデルも日本製と変わらない扱いやすい性能があると思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!