2023年モデルのステルス2レスキューを、3種類のカスタムシャフトで試打をしました。
NEWモデルのテンセイプロ1Kハイブリッドが、カスタムオーダーできるようになり早速試してみました。
その他にもフジクラのTRハイブリッドや、TOURAD HYなども組み合わせて打ったレビューをしたいと思います。
寛容性と直進性が高い
ロフト22°
シャフト
テンセイプロ1Kハイブリッド 80S
2023年モデルのステルス2レスキューはカーボンクラウンエリアをさらに広げて、前作よりも低重心になったことで寛容性と直進性が高くなっています。
前作のステルスレスキューも、ミスへの強さとオートマチックに打ちやすいモデルだったのでそれほど大きな差は感じませんが、操作性と安定性のバランスの良さは受け継がれていると思います。
ステルス2レスキューは捕まりが良くストレートからドローボールが打ちやすく、中弾道で飛ばせるレスキューです。
デザインと打感
ステルス2レスキューはややウッド寄りのデザインで、カーボンクラウンによって低重心化されているのでボールが上がりやすい形状になっています。
ステルス2レスキュー3モデルの中では中間のサイズで、操作性と安定性のバランスが良いモデルです。
フェースは弾き感がありますが、芯で捉えると柔らかいソフトなフィーリングが心地良い打感です。
新Vスチールソール
テーラーメイドの歴代レスキューには抜けが良くなるVスチールソールが採用されてきましたが、ステルス2になってさらに改良されました。
ソールの溝が深く広範囲になったことで地面との接地面積が小さくなり、どんなライからでも抵抗を受けにくくする構造になっています。
試打の時はマットの上からですが、ソールを滑らせるように打ってもスパッと抜けが良く感じました。
テンセイプロ1Kハイブリッド
シャフトスペック(一部抜粋)
70S 重さ 71.5g トルク 3.8 元調子
80S 重さ 82g トルク 3.0 元調子
テンセイプロ1Kハイブリッドの手元側には、ウッド用でお馴染みのテンセイプロ1Kシリーズと同じ1Kクロスが採用されています。
1Kクロスはとても緻密な素材なので、より繊細なフィーリングでしなやかな挙動が特徴のシャフトになります。
実際に打ってみても手元のしなりは滑らかでタイミングを取りやすく、手元からのしなり戻りがスムーズで復元スピードの速さを感じました。
手元のしなり感はマイルドですが先端は非常に硬く強靭なので、当たり負けせずにパワーヒッターが叩いてもブレない強さがあると思います。
3種類のカスタムシャフトの中では先端が1番硬いので、ブレずに叩けるシャフトです。
しなり戻りのスピード感と剛性感が高いシャフトなので、クラブコントロールを間違えるとトップのミスが出るなどピーキーさを感じる印象です。
ステルス2レスキューはバランスの取れたヘッドなので、シャープに振り切れるシャフトが好みのユーザーには安定して打ちやすいヘッドなのでテンセイプロ1Kのピーキーさを和らげてくれる印象です。
TOUR AD HY
シャフトスペック(一部抜粋)
75S 重さ 78g トルク 3.1 中調子
85S 重さ 88g トルク 2.4 中調子
シャフトデザインが一新されましたが、中身は同じシャフトになっています。
表記は中調子ですが手元付近が適度にしなり先端は硬めになっていて、しなり戻りによってボールを拾ってくれる比較的捕まりの良いシャフトです。
粘り系のシャフトでゆっくりしなり戻るので、ボールをしっかり押せるフィーリングがあります。
ステルス2レスキューと組むと、ゆったりとした挙動で安定感が高くなる印象です。
マイルドな挙動で幅広いユーザーが使えるシャフトなので、定番の組み合わせだと思います。
TRハイブリッド
シャフトスペック(一部抜粋)
75S 重さ 75g トルク 2.5 中元調子
85S 重さ 84g トルク 2.4 中元調子
ツアー向けに作られただけあって、重量帯は70g/Sから100g/Xまでとやや重めの設定になっています。
ハードヒッター向けのイメージはありますが、フレックスも豊富でしなりは感じやすいので、幅広いユーザーに扱いやすいシャフトです。
ウッド用のスピーダーのスピーディなしなりを少し抑えて安定感を持たせたイメージで、中手元辺りの粘り感があるのでタイミングが取りやすい印象です。
TRハイブリッドもツアーADHYと似た特徴があって万人向けのシャフトだと思うので、オーソドックスなステルス2レスキューとの組み合わせは扱いやすく感じるユーザーは多いと思います。
3モデル打ち比べ
ステルス2HDレスキュー 4番(22°)
ステルス2HDレスキューはコンパクトなショートウッドのようなシャローヘッドで、ロフトが多くなっているので高弾道が打ちやすくなっています。
実際に打ってみると捕まりが良くオートマチックにハイドローが打てるので、170yard程度の距離を楽に飛ばせる印象でした。
ステルス2HDは低重心で楽にボールが上がるので、フェアウェイウッドのように払い打つことでヘッドの性能を引き出せるように思います。
ステルス2プラスレスキュー 3番(19.5°)
3モデルの中では1番コンパクトで操作性は高いですが、弾道が打ち分けられる分打点ブレにはシビアな印象です。
3モデルの中ではインパクトの手応えを1番感じやすく、ボールを強く押せるフィーリングがあるのが魅力です。
スピン量は少なめで中弾道になりやすく、ライン出しをしやすいレスキューだと思いました。
ステルス2レスキューはどんなシャフトとも合わせやすいヘッドですが、紹介した以外のTOURAD DIやモーダス gost などのシャフトと組んでも方向性の安定した弾道が打ちやすいレスキューだと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!