PING純正のカスタムシャフトの中で、最も軽量なスピーダーNXがラインナップに加わりました。
スピーダーNXの重量帯は30g〜40g台の2種類がありますが、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、アイアン、それぞれの用途に合うように専用設計されています。
PINGの純正シャフトは性能の高さに定評がありますが、クラブによってトルクやしなり感に違いがあるのでそれぞれのシャフトのレビューをしたいと思います。
スピーダーNX 45(ドライバー用)
試打クラブ
G430HLドライバー
シャフトスペック
重さ 45g トルク 5.1 先中調子
PING純正のスピーダーNX45は先中調子の走り系ですが、軽量の割にはしっかりしていて物足りなさは感じませんでした。
重量が軽いだけで芯のあるシャフトなので緩さはなく、キックポイントになる先中の挙動はメリハリがあるのでとても振りやすく感じました。
G430HLドライバーとの相性は良く、専用設計されたヘッドと絶妙なバランスが取れていて、高慣性モーメントヘッドとスピーダーNXのスピード感がマッチしているように思います。
46インチのドライバーをしっかり振った時でも、スピーディな挙動のシャフトに追随してくれるヘッドの安定感を感じました。
スピーダーNX 35(ドライバー用)
シャフトスペック
重さ 38 g トルク 6.3 先調子
普段は中元調子系の60Sを使っていますが、PING純正のスピーダーNXは60Sに慣れているユーザーにも振りやすいシャフトになっていると思います。
重量とトルクの数値だけ見るとしなり量が多くタイミングが取りにくいイメージを持っていましたが、軽量でも芯のあるスピーダーNX35はある程度振ってもしっかり付いてきてくれる印象です。
NX35・45を打ち比べても重さとしなり量の違いはわずかで、先調子系の挙動でも安定してインパクトしやすく暴れない特徴は両モデル共に感じました。
NX35・45は中元調子シャフトユーザーにも違和感なく振れるオーソドックスな挙動なので、幅広いユーザーにおすすめです。
スピーダーNX45(ハイブリッド用)
試打クラブ
G430ハイブリッド 22°
シャフトスペック
重さ 41 g トルク 3.9 先中調子
ハイブリッド用のスピーダーNX45はトルクが絞られていて、しっかりしたフィーリングの中にもシャフト先端のシャープな走り感が特徴のシャフトです。
G430ハイブリッドにはノーマルモデルと軽量のG430HLハイブリッドがありますが、ノーマルモデルと組んでも頼りなさはなくしっかり振り切れる良さを感じました。
軽量モデルのG430HLと組むとより簡単に捕まってボールが上がるので、とにかく楽にキャリーを出したいユーザーにはおすすめです。
スピーダーNX45(アイアン用)
試打クラブ
i230アイアン 7番
シャフトスペック
重さ 41 g トルク 4.3 先中調子
試打室でのデータはトータル142yardだったので、軽量シャフトを組んでもしっかり飛距離を出すことができました。
個人的にはスピーダーNX45をアイアンと組むと、トルクが多く軽いので振りにくさを感じました。
アイアンに組むならせめて50〜60g台で、トルクは3.0程度のシャフトの方がしっかり振っていけると思いました。
PING純正のスピーダーNXは、捕まり過ぎずしっかり振れてボールの上がりやすさがありますが、特にドライバーとハイブリッド用のシャフトが好印象でした。
軽量シャフトの先入観を持たずに打ってみると、意外に使いやすい性能を感じられると思うので、ぜひ一度試してみてくださいね!