ダンロップのミヤザキシャフトシリーズは2009年から始まり、製造、組み立てなど全てを宮崎工場で作っている純日本製のオリジナルシャフトです。
ミヤザキシャフトは独自のフレックス概念とインターナショナルフレックスコードを採用して、従来のR、S、X表記ではわかりにくい部分を4桁の数字でユーザーにとってもわかりやすい表記にしている所も魅力の一つです。
ツアープロでは2018年、畑岡選手がミヤザキカウラシャフトで優勝を飾り、勝みなみ選手も同年ミヤザキシャフトで優勝をしたツアーでも実績のあるシャフトです。
今回は2023年モデルのゼクシオシリーズに標準採用されている、ミヤザキAX3シャフトがどのような性能なのかレビューしたいと思います。
ミヤザキAX3(ドライバー用)
試打ヘッド ゼクシオエックスドライバー
シャフトスペック(S)
重さ 46g トルク 5.4 中調子
ドライバー用の純正シャフトミヤザキAX3は、トルクが多い40g台の軽量シャフトですが、手元と先端のしなり量が多くなっています。
普段、60Sを使うユーザーには、切り返しで強いタメを作るとしなり過ぎる印象がありましたが、50Sを使うユーザーには捕まりの良いミヤザキAX3はちょうど良いシャフトだと思います。
ミヤザキAX3シリーズは、どのモデルもボールが上がりやすいく高弾道ドローボールを打ちやすい共通点があると思いました。
ミヤザキAX3(FW・HY)
FW用シャフトスペック(S)
重さ 45g トルク 5.0 中調子
ミヤザキAX3はゼクシオエックスシリーズの純正シャフトに採用されていますが、しなり量が多くシャフト先端が走るので捕まりの良さがあります。
フェアウェイウッド用のミヤザキAX3はドライバー用シャフトと同様にトルクが多い設定になっていて、手元と先端のしなりで飛ばしやすいシャフトになっています。
軽量シャフトでトルクが多いので普段、60S相当を使うユーザーには頼りなさを感じるかもしれませんが、しなり量の多いシャフトに慣れているユーザーなら扱いやすいのではないかと思います。
ミヤザキAX3は柔らかいシャフトなので、スイングの切り返しでタメの強いユーザーにはコントロールの難しさがあるように思いました。
HY用シャフトスペック(S)
重さ 54g トルク 3.8 中調子
ハイブリッド用のミヤザキAX3は、ドライバーやフェアウェイウッドよりトルクが絞られていてしなり量は少なめのシャフトです。
手元のしなりと先端の走り感は共通していますが、ドライバーよりは控えめなので比較的扱いやすいのではないかと思います。
ミヤザキAX3(アイアン用)
アイアン用シャフトスペック(S)
重さ 59g トルク 3.3 中調子
アイアン用のミヤザキAX3は、シリーズの中では最もトルクが少ないしっかりしたシャフトになっています。
試打をしてみるとトルクが絞られていながらもなめらかな振り心地で、しなり戻りがゆっくりなのでタイミングの取りやすさを感じました。
アイアン用シャフトなので過剰な捕まりを抑えて、インパクト付近の挙動を抑え打ちやすさを優先しているように思いました。
ぜひ一度、試してみてくださいね!