イーブンロールパターは、アメリカのLIFEパターで有名なゲーリンライフ氏が独立して立ち上げたパターメーカーで、日本でも一部の量販店で販売されています。
まだまだ認知度の低いメーカーかもしれませんが、アメリカではツアープロが使用するなどアマチュアにも人気のあるパターのようです。
今回は2023年モデルのER2ミッドブレードを、コースで使用したレビューをしたいと思います。
ER2ミッドブレード
ER2ミッドブレードは、トゥヒールに重量が配分された慣性モーメントの高いブレードパターです。
標準的なブレードパターよりもワイドソールでミスヒットに強く、独自のフェースによって安定した距離を打ちやすいメリットがあります。
ER2ミッドブレードはベントネックが標準採用されているので、フェースの開閉を抑えてまっすぐストロークしやすくストレートに打ちやすい特徴があります。
実際にコースで使ってみましたが、転がりの良いボールが打ちやすく距離感の合わせやすい良さを感じました。
この日のグリーンは冬場で砂利が多くスピードの遅いコンディションでしたが、スピードに慣れてイメージ通りのタッチで距離感を出せたのはイーブンロールパターの良さだと思います。
スイートフェーステクノロジー
イーブンロールパターのフェースには特殊なV字型の溝が搭載されていて、打点がズレてもラインから外れずまっすぐ打てるメリットがあります。
設計者のゲーリンライフ氏によると7mのストロークの場合、スイートスポットから1cm打点がズレると平均20cmラインから外れ、平均35cmショートするというデータがあるそうです。
ヘッド素材には高級素材の303ステンレススチールが採用されていて、しっかりした打感の中にも柔らかいフィーリングを感じられます。
イーブンロールパターのフェースはボールの食い付きが良いので、しっかりボールを捕らえて転がしてくれるメリットがあると思いました。
デザイン
ER2ミッドブレードは、ピン型パターのターゲットにまっすぐアドレスしやすい良さがあると思います。
個人的にはネックの入り方やフェースアングルが構えやすく、それでいてマレット型に近い安定感がある所が良いのではないかと思います。
以前はベントネックのマレットタイプを使っていましたが、ターゲットに対してアドレスが取りにくく感じたので直角に合わせやすいブレード型を選ぶことになりました。
パターの構えやすさは人それぞれですが、ピン型パターが好みで寛容性の高いモデルを使いたいユーザーにはおすすめです。
ツアータックグリップ
グリップスペック
全長 278mm 重さ 90g
ツアータックグリップは、グリップ正面の両手の親指が当たる部分がラバー素材になっていて繊細なタッチを感じやすくなっています。
かまぼこ型の太いグリップは手の平で握りやすくホールド力が高いので、ストローク中の手の余計な動きを防いでくれます。
コースで使ってみるとしっかりした重さのあるグリップで、カウンターバランスのように打てる良さを感じました。
その分手元に重量がかかるので、ヘッドをイメージ通り操作するには慣れが必要だと思いました。
ER2ミッドブレードパターは操作性と安定感のバランスが良くスイートフェーステクノロジーによって、ミスヒットを防ぎ安定した距離を打てるモデルになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね！
