テンセイシリーズの中ではやさしいモデルである、テンセイAVブルーを試打しました。
以前はUSモデルしか無く試打をする機会がありませんでしたが、最近になってタイトリストがカスタムシャフトとして採用し始めました。
幅広いユーザーに使いやすいと言われる、テンセイAVブルーをレビューしたいと思います。
マイルドな安定系シャフト
試打クラブスペック
TSR 3 5番ウッド
シャフト
テンセイAVブルー 55 (S)
テンセイAVブルーは手元部分にアルミニウムが使われていて、しなやかさと粘るフィーリングが特徴のシャフトです。
AVシリーズにはブルーの他にホワイト、オレンジがありますが、タイトリストが日本仕様として販売しているのはブルーのみです。
3モデルの中でブルーは1番しなり量が多く、スピン量が増える傾向にあるのが特徴です。
三菱ケミカルのUSサイトには中スピン、中弾道性能があるとのことですが、実際に打ってみてもそれほどロースピンにはならず、球の高さもそれなりに出るので幅広いユーザーに扱いやすいシャフトだと思いました。
テンセイAVブルーは手元の滑らかなしなりでタイミングが取りやすく、先端はそれほど硬くないのでインパクトが安定する印象です。
どちらかと言えばゆったり動くシャフトなので、シャープにスピード感を求めるユーザーにはUS仕様のホワイトやオレンジの方が合うと思います。
アメリカでは純正シャフト仕様
アメリカではタイトリスト等の大手メーカーが純正シャフトとして採用しているので、ポピュラーなモデルになっています。
三菱ケミカルのテンセイシリーズはアメリカでも人気が高いので、需要の多いシャフトのようです。
日本ではカスタムシャフトとして扱われていますが、アップチャージ料金が約5000円なのでお得感があります。
テンセイAVブルーは手元にアルミニウムが使われていて、標準的な純正シャフトとは一味違う味付けがされている所が魅力に感じました。
カスタムクラブが好きで、コスパの良さとシャフトにこだわりたいユーザーにはおすすめのシャフトです。
テンセイAVブルー55 S(5番ウッド)
試打クラブスペック
TSR 3 5番ウッド
55 (S) 重さ 58g トルク 4.9
フェアウェイウッドで試打をしましたが、手元側のしなりでタイミングを取りやすく先端の挙動がゆっくりと安定しているので、フェアウェイからボールを打つのに適したシャフトだと思いました。
シャフト先端は硬過ぎないので、スピンが入りやすくやすくしっかりボールが上がってくれました。
TSR3フェアウェイウッドの捕まりは控えめですが、シャフト自体の捕まりはニュートラルなのでヘッドの性能が素直に出やすい印象です。
グラファイトデザインのフェアウェイウッド専用シャフトにTOURAD・Fがありますが、手元の粘り感と先端の安定した挙動で適度なスピン量になる所が似ていると思いました。
TOURAD・Fのようなオーソドックスな挙動が好みのユーザーには、扱いやすいシャフトだと思います。
テンセイAVブルー65 S(ドライバー)
試打クラブスペック
TSR3ドライバー(9°)
65 (S) 重さ 67g トルク 3.9
ドライバーで打ってみるとシャフトが長いせいか、手元側の重量感を感じやすく全体的にゆっくりした動きがありました。
カウンターバランスのような味付けですが、ヘッドバランスはD5くらいの重めのバランスになります。
シャープさはありませんがしなり戻りがゆっくりなので、ためを作りやすくボールをしっかり押せる印象でした。
6Sにしてはトルクが多めなので、もう少し低トルクで締まっていた方が個人的には打ちやすく感じました。
三菱ケミカルのテンセイシリーズには1Kクロスやタングステンシートなどの様々な素材が使われていて、独自の性能やフィーリング面で飽きのこないシャフトが多い所が魅力だと思います。
テンセイAVブルーも今までにないフィーリングがあるシャフトなので、ぜひ一度、試してみてくださいね!