2023年モデルのパラダイムユーティリティには3種類のラインナップがありますが、その中でも操作性が高く、アスリート向けに位置付けられているパラダイムユーティリティ(ノーマルモデル)を試打しました。
パラダイムユーティリティは歴代モデルから大きくモデルチェンジしていますが、どのような性能なのかレビューしたいと思います。
ウッド型ユーティリティ
試打クラブスペック
ロフト24°
シャフト
ベンタスTR 50 S
キャロウェイの歴代ユーティリティには四角形状が多くアイアン型に近いモデルが多くありましたが、パラダイムユーティリティはシャロー形状でコンパクトなショートウッドのようなデザインに一新されました。
実際に打ってみるとフェアウェイウッドのように払い打ちがしやすく、ボールの上がりやすさを感じました。
パラダイムユーティリティ(ノーマルモデル)はフェース側にウエイトが配置されているので、浅重心のような操作しやすさが特徴のモデルです。
他のモデルもウエイトの配置は同じですが、パラダイムユーティリティのヘッド構造は操作性を高めるように作られている印象です。
試打をしていると、深・低重心モデルにありがちなヘッド後方の重さを感じにくく、ダイレクトにボールにインパクトできる良さがありました。
ヘッドの挙動はフェース寄りの重心を感じますが、適切なスピン量でボールはしっかり上がるので扱いやすいユーティリティだと思いました。
飛距離性能はロフト24°で180yard程度なので特別飛ぶモデルではありませんが、落ち着いた弾道になるので安心して打てるモデルだと思いました。
APEXUWと比較
APEXUWはユーティリティとフェアウェイウッド、両方の性能を併せ持つクラブで、フィルミケルソンや石川選手が使用して人気の出たモデルです。
以前、APEXUWを使っていましたが浅重心ヘッドの操作性の高さが難しく、球が曲がりやすいので手放すことになりました。
APEXUWはウッド用シャフトなので、カスタムする時のシャフト重量やフレックス選びの難しさもありました。
パラダイムユーティリティを打ってみて、APEXUWをコンパクトにしてアマチュアにも扱いやすくなったモデルのようなイメージを持ちました。
APEXUWは低スピンヘッドなので球の上がりにくさがありましたが、パラダイムは球が上がりやすくピーキーさは無いので安心して使えるユーティリティです。
デザインと打感
パラダイムユーティリティのヘッドサイズはどの番手も120cc程度のコンパクトヘッドですが、よりシャローにボールを拾いやすい形状をしています。
ソールにはカットウェーブソールが採用されていて深い溝が掘られているので、どんなライでも抜けが良くなるように作られています。
打感はやや硬めになっていて、金属的な高音の打音になっています。
ベンタスTR 50(キャロウェイ純正)
(S)重さ 52g トルク 4.1 中調子
キャロウェイ純正のベンタスTRは手元の粘り感が強く、先端は硬めでしっかりしています。
重さは52gなので軽めではありますが、先端の挙動は穏やかなのでフェアウェイからでもボールを拾いやすい安定感のあるシャフトだと思いました。
パラダイムユーティリティはほど良い操作性とボールの上がりやすさ、フェアウェイウッド形状の構えやすさがあるバランスの取れたモデルだと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!