2023年モデルのステルス2フェアウェイウッド(ノーマル)は、3モデルの中で寛容性と飛距離性能のバランスが取れたフェアウェイウッドです。
幅広いユーザーに使いやすいモデルですが、実際に打ってみたレビューをしたいと思います。
曲がらない性能
5番ウッド ロフト18°
シャフト
TOUR AD CQ 60S
ステルス2フェアウェイウッドを打ってみると、目一杯捕まえにいっても軽いドローボール、フェースが開いても軽いフェードボールになり、とにかく曲がらない安定感を感じました。
自分の感覚では捕まったと思ってもヘッドの挙動がオートマチックなので、イメージ通りに動かない印象があります。
操作したいユーザーには思うようにヘッドターンがしない違和感はありますが、オートマチックな性能が多少のミスをカバーしてくれるメリットもあると思いました。
ミスヒットした時でも打点ブレをカバーしてくれるので、安心して振れるフェアウェイウッドだと思います。
カーボン比率アップ
ステルス2フェアウェイウッドはドライバーほどではありませんが、前作よりもカーボンクラウンの範囲が増えています。
カーボンクラウンがソール後方を巻き込むように作られていて、軽量化した余剰重量を再配置することで低、深重心にして慣性モーメントをアップしています。
実際に打ってみると楽にボールが上がるので、オートマチックに高弾道が打てました。
飛距離性能とスピン量のバランスが良く、吹け上がりにくく、低過ぎないちょうど良い弾道が打ちやすくなっています。
新 Vスチールソール
テーラーメイドの歴代フェアウェイウッドには抜けが良くなるVスチールソールが採用されてきましたが、ステルス2になってさらに改良されました。
ソールの溝が深く広範囲になったことで地面との接地面積が小さくなり、どんなライからでも抵抗を受けにくくする構造になっています。
試打の時はマットの上からですが、ソールを滑らせるように打ってもスパッと抜けが良く感じました。
コースの芝の上からなら、改良されたVスチールソールの良さがよりわかると思うので、今度試してみたいです。
TOUR AD CQ 60S
一般的には捕まるシャフトと言われていますが、個人的にはそれほど捕まる印象はありませんでした。
グラファイトデザインのサイトには先端の剛性は5段階の内、2+とあるように緩めの剛性になっています。
手元の剛性は3〜4なので手元が硬い分、先端が走るシャフトになっています。
実際に打ってみるとシャフトのしなり戻りは緩やかで、先端の挙動はむしろ穏やかに感じました。
ツアーADの捕まるシャフトの中にVRがありますが、VRの方が先端がよく動いて捕まりやすいように思いました。
ステルス2フェアウェイウッドとツアーADCQを組むと、先端の挙動が緩やかで安定しているのでより直進性の高い弾道が打ちやすいように思いました。
3モデル打ち比べ
3モデルを交互に打ってみると球の上がりやすさとスピン量、捕まり具合や弾道の傾向にはっきり違いが現れました。
ステルス2プラス 5番ウッド
ステルス2プラスフェアウェイウッドは、1番スピン量が少なく強い弾道で飛距離の出るモデルです。
方向性はニュートラルで、左右への打ち分けがしやすく操作しやすいヘッドです。
スライディングウエイトの重みを感じやすく打ち応えがあるので、パワーのあるユーザーには打ってつけのクラブです。
ステルス2 (ノーマル)5番ウッド
ノーマルのステルスフェアウェイウッドはオートマチックにストレートを打ちやすく球が上がりやすいモデルですが、操作しようとしてもフェース面はあまり動かない印象です。
捕まりは良いですが球は曲がりにくいので、楽にまっすぐ飛ばしたいユーザーにおすすめです。
ステルス2HD 5番ウッド
ステルス2HDフェアウェイウッドは1番捕まりが良く高弾道が打ちやすく、ドロー傾向が強いモデルです。
ヘッド形状は超シャローなので球を拾いやすく、スピン量が多いので楽に球が上がります。
ヘッドサイズは1番大きく簡単に捕まるので、フェアウェイウッドが苦手なユーザーにおすすめです。
新しくなったステルス2フェアウェイウッドは、飛距離性能と安定性の高いバランスの取れたモデルになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!