2022年9月発売モデルの、タイトリストTSR3ドライバーを試打しました。
前作TSI3ドライバーよりもさらに性能が進化したとアピールしていますが、実際に打ってみたレビューをしたいと思います!
前作よりやさしくなった
前作TSI3ドライバーは名器の呼び声が高く、今だに人気のあるモデル。
しかし、アスリートモデルだけあって捕まりにくさや、ボールの上がりづらさがあったように思います。
僕はTSI3ドライバーのロフト9°、10°ともに、色々なシャフトで試してみましたが、そのハードさに断念しました。
試打室でTSR3ドライバーを打ってみましたが、前作より捕まりやすくマイルドになった印象。
ヘッド挙動は割りと素直で、捕まえようとすればしっかりとヘッドターンしてくれます。
TSR2ドライバーはより捕まりやすいモデルですが、TSR3はTSR2寄りになりやさしくなったように思います。
進化したフェース
フェース素材は前作同様のチタンが使われていますが、モデルごとにヘッドの重心とフェースの厚みなどの設計を変えています。
TSR3ドライバーは高初速エリアをさらに広げて、よりボールスピードが上がりやすいという所が改良点です。
実際に打ってみると、広い範囲で球持ちの良い打感の柔らかさを感じました。
個人的には前作よりフェースのたわみを感じ、ボールを受け止めてから弾くフィーリングが伝わりました。
前作との飛距離の違いは今回の試打ではわかりませんでしたが、より扱いやすくなったことが捕まりを良くして飛距離アップにつながるかもしれません。
デザイン
ヘッド形状は好評だったTSI3とほとんど変わらず、460ccながらコンパクトなサイズになっています。
このサイズ感でもヘッド挙動が安定しているので、弾道の散らばりなど気にせずに安心して振っていけます。
タイトリスト顔が好きなユーザーには、この形状が1番好まれるのかもしれませんね。
弾道調整機能
TSI3と同じウエイトポートが、TSR3にも装備されています。
このウエイトポジションを変えるとヘッド挙動がかなり変わるので、効果的な調整機能になっています。
ウエイトを移動することによって捕まり具合を変えられるので、フェードやドローなどの微妙な弾道調整をすることができます。
TSR4との違いは!?
TSR4ドライバーは430ccのコンパクトヘッドで、より操作性を高めたモデルです。
重心が浅く低スピン弾道で、一発の飛びを期待できるドライバーです。
TSR4を打ってみましたが、意外に打ちやすくてびっくり!捕まりは抑えてありますが、ヘッドターンはしっかりしてくれるドライバーなので弾道をコントロールできます。
TSR3よりは捕まりは控えめで、ヘッドが機敏に動きます。弾道は散らばりやすいですが、前作より扱いやすくなったので個人的に使ってみたいドライバーです。
安定感を求めるならTSR3、高い操作性と低スピン弾道を求めるならTSR4がおすすめです。
ちなみにTSR4は今作から限定モデルではなくなり、通常販売されるようになりました。
TOUR AD IZ 60S
シャフトスペック(S)
重さ 63g トルク 3.2 中調子
お値打ち価格で買えるカスタムシャフトに、TOUR AD IZが新たにラインナップされました。
前作同様にTOUR AD DIも標準カスタムシャフトになっていて、税込み99000円とお値打ち価格になっています。フレックスはSのみの限定価格なので、XやRを選ぶと価格が上がってしまうのでご注意を。
TOUR AD IZは中手元がしなって、先端は硬めのシャフトで安定感があります。飛距離重視というより、安定感を重視しているシャフトのように思います。
ツアーでは確かリッキーファウラーが使っていて、アメリカでは特に人気があるようです。
TOUR AD DI・ IZの違いは!?
TOUR AD DIは中手元がキックポイントになり、先端がやや走ってボールを捕まえてくれるシャフトです。
そのためシャフト全体がスムーズにしなり、フィニッシュまで振り抜ける爽快感があります。
両シャフトともに近いフィーリングがありますが、ボールを捕まえてスピーディに振りたいユーザーにはDIを、粘る挙動が好みでゆっくり動くシャフト、安定感を優先するならIZが良いのではないかと思います。
TSR3ドライバーはコンパクトサイズの割に、安定した挙動で弾道を落ち着かせてくれるヘッドです。
捕まえられる操作性と安定感のバランスが絶妙で、アスリートだけでなく幅広いユーザーにも使えるドライバーではないかと思います。
フェースに食い付く柔らかい打感、ボールを受け止めて弾くフィーリングが爽快なドライバーです。
ぜひ一度、試してみてくださいね!