試打会などのイベントでしか打つことができない限定モデル、Bリミテッド415ドライバー(2022年9月発売)を試打しました。
2021年にもBリミテッドドライバーはありましたが、さらに限定色が強まった415ドライバーをレビューしたいと思います。
415ccのコンパクトヘッド
前作のBリミテッドドライバーは流行とは逆行するかのように、コンパクトなヘッドでした。操作性が抜群で、捕まりは控えめな上級者向けの印象が強いモデルでした。
2022年モデルの415ドライバーはさらにコンパクトヘッドになり、性能面でも個性を際立たせています。
重心距離は他のモデルよりかなり短く、操作性を最優先しているかのようです。
実際に打ってみた時も、ドローを打ちに行くとしっかりドローしていて逆球が出ることはありませんでした。捕まりは良く機敏に動くヘッドなので、安定した球筋を打ち続けられる印象でした。
415ドライバーは宮里優作選手が使用しているようで、アイアンの操作感をドライバーに落とし込み、クラブセッティングの流れを壊さないように作られたドライバーのようです。
最近では当たり前になった大型ヘッドが馴染まないユーザーがいると思うと、ハマった時は強い味方になるかもしれません。
ロフトは9°のみ
ロフトが1種類というのも珍しいですが、構えてみると絶壁のような直角に見えるくらいのフェースでした。
リアルロフトは7°〜8°くらいに見えました。
試打データを見ても、バックスピン量の平均値は2000rpmくらいで超低スピン。
普通なら球が上がらない数値ですが、打ち出し角は16°くらいあってデータ上は中弾道になっていました。
飛距離性能は高く、他のドライバーと比べても遜色ない性能でした。
強く叩いてもスピン量が増えないので、前へ前へ飛んで飛距離を稼げるドライバーです。
手応えを感じる打感
ヘッドサイズが小さいので、フェース面積もコンパクト。一昔前のドライバーのようにも見えます。
テーラーメイドの300ミニドライバーがありますが、サイズ的にはそんなに変わらないような気がしました。
見た目にもコンパクトなので、ミニドライバー感覚で使えるかもしれませんね。
試打室ではタイトリスト、スリクソン 、ツアーBなどのボールで打ちましたが、どのボールでも硬めのしっかりとした打感でした。
インパクトした時にゴツッと手応えを感じて、打音は低めの落ち着いた音でした。
ヴァンキッシュ50S/50X
色々シャフトを試してみましたが、個人的にはVANQUISH50Xが1番合いました。
50Xは手元はしなりますが、先端が硬い歯応えのあるシャフト。
試打をしていてタイミングがずれてもその硬さが安定感につながり、球筋も落ち着いていました。
硬さを感じ過ぎて、力むとミスしますが…。
50Sはしなりが大きい分、タイミングを間違えると曲がりやすく僕には合いませんでした。
VANQUISHは40g〜50gのラインナップがありますが、フレックスが豊富にあります。
最近流行っている軽硬シャフトの中でも、新しいフィーリングがあって注目されています。
手元調子ですが、硬めの先端が弾いてくれる新感覚のシャフトです。
415ドライバーのターゲット層は⁉
試打をしてみた第一印象は、リアルロフトの少なさとヘッドの小ささに難しい印象を持ってしまいました。
確かに打点のミスにはシビアで、曲がりやすいデメリットはありそうな気がします。
しかし、大型ヘッドのフェースの開閉の難しさやスライスしやすい特性を思うと、自分の思い通りにヘッドをコントロールできる415ドライバーのメリットは大きいと思います。
ドライバーが苦手なユーザーには、試す価値はあると思います。
415ドライバーは浅い重心で、ボールを叩いてもほぼ低スピンにしかならないモデル。
力強い弾道で飛ばせて、ヘッドコントロールしやすい魅力があります。
試打をしてみて、打ちたい球筋を打ち続けられる良さを感じました。
近年では見られなくなった小型ドライバー、ぜひ一度、試してみてくださいね!