2024年モデルのs159ウェッジは、2022〜23年のPGAツアー年間王者になったヴィクトルホブラン選手が求める、寛容性の高さとコンパクトな形状を実現したモデルです。
ツアーの要望に応えた形状でありながら、寛容性を高めたs159ウェッジはどのような性能があるのかレビューしたいと思います。
s159ウェッジ
試打クラブ Sグラインド・Hグラインド
PING契約プロのヴィクトルホブラン選手は、かつてはツアーの中でアプローチに難があると言われていましたが、アプローチ専門のコーチを付けることで結果が出るようになり昨シーズンの年間王者に輝きました。
そのようなヴィクトルホブラン選手が使用するs159ウェッジは、アプローチが苦手なユーザーにも使いやすいように工夫して作られたモデルです。
s159ウェッジはヘッドサイズが比較的大きく、重量配分を最適化することで慣性モーメントを高めたモデルです。
PINGのウェッジには、ツアー向けのグライドフォージドプロと比較的やさしいモデルのグライド4.0ウェッジがありますが、s159ウェッジはその中間的性能のモデルになります。
グライドフォージドプロウェッジは、小ぶりなヘッドでその分フェース面積が小さくミスヒットには弱いモデルだと思いますが、s159ウェッジはちょうど良いヘッドサイズでやさしく打てるモデルになっています。
s159ウェッジは前作より溝が3本増えて、番手別の溝設計やフェース加工によってボールの食いつきが良い柔らかい打感になっています。
シャープな形状と寛容性を損なわないヘッド構造が、幅広いユーザーに使いやすいモデルになっています。
Sグラインド
試打クラブ ロフト 56° バウンス 12°
Sグラインドはあらゆるライから対応できるオーソドックスなグラインドで、ロフトバリエーションが最も多くなっています。
バウンスが多めで標準的なソールグラインドは、スクエアに構えて打つフルショットに向いているグラインドではないかと思います。
ストレートなリーディングエッジは方向性を合わせやすく、シャープなホーゼルは構えやすいデザインになっています。
Hグラインド
試打クラブ ロフト 58° バウンス 8°
Hグラインドは半月のような丸みのある形状で、傾斜やライの影響を受けにくいマニュアル操作をしやすいグラインドです。
ソールのトゥ、ヒールのバウンスが少ないので、フェースの微妙な開閉をしてもヘッドの座りが良く構えやすいメリットがあります。
さまざまなヘッドの入り方にもバウンスが邪魔しないので、色々な打ち方をしやすいグラインドになっています。
Hグラインドのヘッドは比較的コンパクトなので、ラージサイズのヘッドが苦手なユーザーにもおすすめです。
その他にもロフトやグラインドの種類が豊富にあるので、ぜひ一度、試してみてくださいね!