コブラのゴルフクラブは看板プロのリッキーファウラーの活躍によって注目を集めていますが、現在、日本のシニアツアーでもエアロジェットドライバーを中心に使用するプロが増えてきています。
コブラのドライバーの人気はあるようですがアイアンはどのような性能があるのか、2023年モデルのコブラKINGアイアンの3モデルを打ち比べたレビューをしたいと思います。
KINGツアー
7番アイアン ロフト 32°
KINGツアーアイアンは3モデルの中では中間的な性能で、コンパクトな形状ながらキャビティバックの寛容性があるので幅広いユーザーが使えるモデルになっています。
キャビティ部分にはアルミニウムバッジを装備しているので寛容性が高くなり、打点部分のインサートはインパクトの振動を吸収してソフトな打感になるように作られています。
ツアーではリッキーファウラーが使用しているモデルですが、マッスルバックではなくキャビティバックのやさしめのアイアンを好んで使っているようです。
KINGツアーアイアンを打ってみると、打点ブレに強いやさしさと高い飛距離性能を感じました。
打感はソフトですがやや弾き感があるので、日本メーカーのような重厚な打感とは異なるフィーリングになっています。
KING MB/CB
7番アイアン ロフト 34°
KING・MBアイアンは、最初からCBアイアンとコンボセットになっていて、MBアイアンは7番〜GWまで、CBアイアンは4番〜6番の組み合わせになっています。
ショートからミドルアイアンはマッスルバックのスピン性能の高さとコントロール性を重視していて、ロングアイアンはセミキャビティでやさしく飛ばせるように作られています。
コンボセットアイアンが好きなユーザーには嬉しい販売方法ですが、アイアンセットの顔の流れが気になるユーザーには意見が分かれる所かもしれません。
試打をしたのはマッスルバックのMBアイアンのみですが、操作性が高くシャープに振り切りやすく3モデルの中では最も柔らかい打感を感じました。
KINGフォージドテック
7番アイアン ロフト 29.5°
KINGフォージド テックアイアンは、3モデルの中では最も寛容性が高く飛距離性能の高いモデルです。
中空ボディにはタングステンウエイトが装備されていて安定性を高め、高初速フェースは楽に飛距離アップすることができます。
実際に打ってみると操作性は低いですがオートマチックにストレート弾道を打ちやすく、3モデルの中では1番飛距離を出すことができました。
ヘッド内部の振動吸収剤が打感を柔らかくしていますが、やや弾き感のある打感になっています。
さらに飛距離性能と寛容性の高めたKINGフォージドテックXアイアンもラインナップされているので、気になる方はチェックしてみて下さい。
デザイン比較
左から順にKINGMBはマッスルバックらしいトップブレードの薄さで、ブレード長の短いコンパクトな形状をしています。
ダウンブローに打ち込んでも抜けの良い、コンパクトなソール形状です。
中央のフォージドテックはオフセットがあり安心感を持てるネック形状で、厚みのあるボディは寛容性と飛距離性能の高さを感じるデザインになっています。
1番右のKINGツアーはちょうどいいヘッドサイズで操作性と寛容性、飛距離性能のバランスが取れたモデルになっています。
コブラのアイアンはカスタムシャフトのラインナップの多さと、アメリカらしいかっこいいデザインも魅力の1つだと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!