前作のTheATTASは癖のない素直な挙動で、バランスの取れた中調子シャフトとして人気が出たモデルです。
その二代目としてリニューアルされたのがTheATTAS V2ですが、どのように進化したのかレビューしたいと思います。
The ATTAS V2 60S
クラブスペック
PRGR RS JUSTドライバー(9°)
シャフト
The ATTAS V2
60 (S)重さ 66g トルク 3.1
試打室でTheATTAS V2の6Sを打ってみると、想像以上に硬く捕まりは控えめな印象でした。
シャフト中間に粘り感を感じるものの、先端部分はかなりハードになっているので慣れるまでは使いこなすのに苦労しました。
歴代のATTASシリーズを打ってきましたが、全体的にトルクが多めでしなりを感じやすいイメージだったので、TheATTAS V2とのギャップをより感じました。
TheATTAS V2の6Sは平均的な重量ですがトルク3.1は平均より少なめで、他メーカーのXフレックスにはトルク3.1のシャフトがあると思うと、やはりハードな部類に入ると思いました。
前作のATTAS・KINGはシャフト先端にかけて滑らかに走る挙動でしたが、TheATTAS V2は先端の剛性が高いシャフトなので真逆な性能になっているように思います。
TheATTASとの違い
TheATTAS 6S スペック
重さ 63g トルク 3.6
前作のTheATTASはニュートラルで扱いやすい挙動が人気になりましたが、ハードになったTheATTAS V2は扱えるユーザーが前作より少なくなるのではないかと思います。
6Sのスペックを比べてもTheATTAS V2の方が重く硬くなっていますが、高弾性シートや強度の高い素材をふんだんに使いブレの少ないシャフトに仕上げています。
TheATTASにはあったやさしさが V2になって少なくなったイメージなので、試打をしていてもボールを捕まえきれないことがありました。
TheATTAS V2は慣性モーメントの高いヘッドに合わせて、よりブレないシャフトに進化したように思いました。
トレカM40X
TheATTAS V2にはシャフト全体に2種類の高弾性シートが採用されていて、先端には4軸カーボンシートと高弾性・高強度のトレカM40Xという素材が使われています。
これらの素材を採用することで操作性と当たり負けしない強度を生み出していますが、実際に打ってみてもシャフトの滑らかなしなりとブレない先端の強さを感じました。
捕まりは控えめなので、ユーザーによってはフェードしやすくなるかもしれません。
トレカM40Xは他メーカーのシャフトにも採用されていて、TOUR ADUBやデイトナスピーダーにも使われています。
TOUR AD UBは滑らかなしなりと先端の強さが特徴なのでTheATTAS V2と共通点がありますが、しなり戻りの挙動が似ていて先端の剛性感はTheATTAS V2の方が高いと思いました。
デイトナスピーダーはトレカM40Xだけでなく、あらゆる素材が使われている高級シャフトなので比較にならないかもしれませんが、先端剛性を高めて当たり負けを防ぎ高弾性素材で飛距離アップを狙う点では同じなのではないかと思います。
TheATTAS V2は前作の安定感はそのままに、当たり負けしないブレないシャフトにリニューアルされました。
今作は手元調子好みのユーザーにも、納得のいく仕上がりになっていると思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!