前作G425クロスオーバーはオートマチックに曲がりにくい弾道が打ちやすいモデルでしたが、操作性が低く打ちにくさを感じるモデルでした。
iクロスオーバーはシャープな形状になって、アイアンを打つように構えやすくなりました。
iシリーズとしてリニューアル
2023年モデルのPINGiクロスオーバーは、同時に発売されるi230アイアンと同じシリーズとして登場しました。
PINGのグリップに装着されているARCCOSのデータ解析によると、クロスオーバーを使うユーザーは上級者が多いことがわかり、今作は上級者が好む形状にリニューアルされたようです。
やさしいモデルのGシリーズとは異なり、ツアーモデル向きの設計で作られているのでi230アイアンと組み合わせてもスムーズなセッティングができるようになっています。
iクロスオーバーは前作より0.25インチほど短くなり、オフセットも小さくしてブレードを短くすることで操作性を高めています。
前作は大きめのヘッドで慣性モーメントが高く振りにくさがありましたが、iクロスオーバーはより振りやすくなりコンパクトなツアーモデルに生まれ変わりました。
操作性抜群!
クラブスペック
3番(20°) 39.5インチ
PINGTOUR 2.0クローム 85S
実際に打ってみるとボールを捕える時のヘッドターンがスムーズで、使い手のイメージ通りの動きをしてくれます。
前作G425クロスオーバーとは振り心地がかなり変わっていて、コンパクトサイズのアイアンを使っているユーザーにも違和感なく振ることができると思います。
ヘッドの捕まりは良い方で、弾道はややドローするボールが多くなりました。
ソールの幅が狭くなりコンパクトサイズになったので、抜けの良さと扱いやすさが改良されているのを感じました。
デザインと打感
カラーリングは前作同様ブラックでフェースの見た目は同じですが、よりスピン量を増やすためにスコアラインが増えています。
ブレードの長さは短くなり、トップブレードも薄くなっていて全体的にコンパクトになっています。
今作からネックに調整機能が搭載されて、幅広い調整ができるようになりました。
試打をしていると芯を外した時の打感は硬く金属的なフィーリングを感じますが、芯で捕えるとソフトな打感で落ち着いた打音になりました。
中弾道・中スピン
試打室のデータでは弾道の高さは抑えられ、中弾道中スピンになりました。
打っていた感触では球が上がりにくいような手強さは無く、それなりの高さは出せるように感じました。
捕まりが良いので扱いやすく球持ちが良いので、前作よりも振りやすく感じるユーザーは多いように思います。
PING TOUR 2.0クローム 85
試打クラブはカーボンシャフトだったので、スチールシャフトよりも長い39.5インチになります。
構えてみるとかなり長く感じるので、この長さには慣れが必要だと思います。
PING TOUR2.0クローム85Sシャフトは、前作PING TOUR173シリーズよりも柔らかくしなり量の多いシャフトになりました。
39.5インチになると手元と先端のしなりが強調されるので、個人的にはタイミングが取りにくく感じました。
3番クロスオーバーをカスタムするならもう少し硬いカーボンシャフトか、80g〜90g台のスチールシャフトにした方が再現性が高くなるように思います。
2023年モデルのPINGiクロスオーバーは、見た目のデザインと性能が大きく変わりました。
とにかく曲がりにくいモデルの多いGシリーズとは違い、操作性と打感の良さが改良されたiクロスオーバーに一新されました。
ぜひ一度、試してみてくださいね!
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