2023年モデルの0ツアーウェッジは、操作性とスピン性能を高めてロフトごとに設計することで細やかなニーズに応えるように作られています。
今回はプロギアレンタルサービスでロフト52°、56°をレンタルして使用したレビューをしたいと思います。
競技系ウェッジ
プロギア0ツアーウェッジは名前からのイメージでは、操作性が高くミスヒットにシビアな難しいウェッジの印象を受けますが、実際には標準のヘッドサイズで一般的なウェッジと比べても難しいウェッジではありませんでした。
操作性が高いという割にはオーソドックスな挙動で、むしろ安定感の高さがある寛容性の高いウェッジだと思いました。
0ツアーウェッジはどのロフトにもしっかりバウンスがついているので、ソールを活用できれば大きなミスが出にくい形状をしています。
他のメーカーのツアーウェッジと言われるモデルには、PINGのグライドフォージドプロやミズノのT20などが思い浮かびます。
両モデル共にコンパクトなヘッドサイズで、操作性の高さがあるモデルなのでツアー系のウェッジに分類される印象があります。
それと比べると0ツアーウェッジは、幅広いユーザーに使いやすい形状と安定感があるように思いました。
デザインと打感
0ツアーウェッジを打ってみるとフェースとボールの食いつきが良く、しっかりスピンが効かせられる乗り感の良さを感じました。
打感は柔らかいというよりはソリッドなしっかりしたフィーリングで、縦に施されたマイクロミーリングの効果を感じました。
フェースにはやや輝度の高い仕上げがされているので高級感のある光沢がありますが、光への反射は控えめなので眩しく感じることは無く構えやすい印象です。
両モデル共に平均的なヘッドサイズで、バランスの良い形状がやさしさを感じるウェッジだと思いました。
0ツアーウェッジ ロフト 52°
ロフト52°・54°のソールはトゥヒールをやや大きく削り、バウンス効果と操作性を両立した形状になっています。
練習場のマットの上ではクラブの軌道が多少ずれても、ソールのグラインドのおかげでミスへの許容範囲の広さを感じました。
52°のヘッドサイズとしては平均的でトゥヒールを削ってはありますが、バウンス角がしっかり付いているので寛容性の高さもあると思いました。
0ツアーウェッジ ロフト 56°
ロフト56°・58°のソールはトゥヒールを大きく削り、バウンス効果を重視した形状になっています。
バンカーショットではフェースを開かなくてもバウンスが跳ねてくれるので、ボールの手前を打てば自然にエクスプロージョンショットが打てる形状です。
練習場のマットの上では打ち方によってはバウンスが跳ね過ぎることがありましたが、フェースの入れ方に気をつければバウンスが助けてくれるのでやさしく打てるウェッジだと思いました。
スペックスチールⅢ(ウェッジ専用)
シャフトスペック(S)
重さ 96 g トルク 1.6 元調子
プロギア純正のスペックスチールはウェッジ専用設計がされていて、癖のないしなり感でシャープに振り切れるシャフトです。
90g台のスチールシャフトの中では硬めな印象で、全体のしなり量が均等なのでもたつきがなくどこかが大きくしなるシャフトではないので、幅広いユーザーに合うのではないかと思います。
スペックスチールⅢは純正シャフトの中でもしっかりしていて、癖のない打ちやすさに魅力を感じました。
0ツアーウェッジはフェースのミーリングの食いつき感と、安心感のあるヘッドサイズで寛容性の高さが魅力のあるモデルになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!