2023年モデルのリミックスVDRアイアンは、3モデルの中ではコンパクトで操作性の高いツアーモデルです。
今回はメーカーサイトで、VDRアイアンをレンタルしたレビューをしたいと思います。
ツアーモデルの中ではやさしいアイアン
7番アイアン ロフト33°
VDRアイアンは、ヤマハ契約プロの今平選手や神谷そら選手が使用しているツアーモデルです。
3モデルの中では難しい部類に入るアイアンですが、リニューアルされたことで寛容性が高くなりました。
中間的性能のVDMアイアンと比べても、ソールの広さや深重心設計によるボールの上がりやすさやミスヒットに強い構造は共通した作りになっています。
実際に打ってみるとVDMアイアンよりは弾道の打ち分けがしやすく芯が少し狭い印象でしたが、特別難しいとは思いませんでした。
最近のツアーモデルは多くのメーカーでやさしく作られていて、VDRアイアンも従来のマッスルバックのような難しさは無く、扱いやすくなっていると思いました。
デザインと打感
VDRアイアンと言えば軟鉄鍛造ボディと、日本刀を作る製法と同じ焼きなましによる独自の打感の良さがあります。
実際に打ってみるとボールの潰れるフィーリングが手に伝わりやすく、ヤマハにしか無いようなマイルドな打感の良さを感じました。
デザインを見るとソール幅の広さは標準的でバックフェースが暑肉化されているので、ボールの上がりやすい形状をしています。
もちろんダウンブローに打ち込んでもボールコンタクトしやすいように、ソールの角が面取りされているのもツアーモデルらしい所だと思います。
試打データ(7番)
計測機 ボイスキャディSC300
練習場で試打計測をしましたが、飛距離性能はロフトなりの距離でスピン量は多い傾向でした。
個人的には普段スピン量が少ないタイプなので、計測した5540rpmは多めのスピン量です。
VDRアイアンはインパクトのフィーリングと弾道が一致しやすいモデルで、焼きなまし処理をされたフェースにボールが乗る感覚があって弾道を操作しやすい良さを感じました。
TRAVILアイアンシャフト
シャフトスペック 85 S
重さ 88g トルク 2.7 中元調子
フジクラのTRVILアイアンシャフトは、発売前から渋野選手や高橋彩華選手などの女子プロが使用して話題になったシャフトですが、ヤマハのアイアンにもカスタムオーダーができるようになりました。
TRVILはとにかく楽に高弾道が打てて自然と落下角が大きくなるので、狙った所にピンポイントに打てる所が特徴になっています。
実際に打ってみると強振しなくてもシャフトが勝手にボールを拾ってくれるので、アイアンショットが楽になる印象でした。
TRVILは中元調子の特徴がありますが、シャフト先端は適度に締まっているので走り過ぎず、どこかが大きくしなるのではなくシャフト全体が均等にしなりスムーズに振れる良さを感じました。
普段、100g以上のスチールシャフトを使っていますが、TRVILの85Sは軽さは感じるものの頼りなさはなくボールをしっかり潰せる振り応えのあるシャフトになっています。
TRVILにはカーボン、金属、ゴムが組み合わせて作られているので、軟鉄鍛造アイアンの打感をさらに柔らかくする効果があります。
ヤマハのクラブはカスタムシャフトが豊富なので、選択肢が多い良さも魅力の一つだと思います。
ぜひ一度、試してみてくださいね!