2023年モデルのヨネックスEZONE•MB301アイアンは、ヘッドのソール幅がかなり薄く形状だけを見ると典型的なマッスルバックアイアンになっています。
そこにヨネックス独自のグラファイト複合ヘッドが加わり、一般的なマッスルバックとは一味違う打ち心地がプラスされています。
複合マッスルバックアイアン
7番 ロフト34°
シャフト
NSPROMODUS 3 TOUR125（S）
EZONE•MB301アイアンはピュアな軟鉄アイアンとは違い、ヘッド内部にグラファイト素材の入った複合ヘッドになっています。
複合ヘッド構造になっているので、一般的なマッスルバックよりもボールが上がりやすく打感が柔らかくなるように作られています。
実際に打ってみるとヘッドサイズの割には難しくなく、多少打点がブレても弾道にそれほど影響はありませんでした。
続けて打っていてもだいたい同じように振れば、安定した弾道を打ちやすいように思いました。
キャビティアイアンのようにどこで打ってもまっすぐ飛ばせるアイアンではありませんが、グラファイトによる複合ヘッドのボールの上がりやすさと低重心ヘッドの安定した挙動のあるマッスルバックアイアンだと思います。
デザインと打感
ソール幅はマッスルバックらしくかなり薄くなっていますが、打ってみると見た目ほど難しくない印象です。
打感はほどよい柔らかさで、しっかりしたフェースの張り感が手応えのある打感になっています。
ソールのフェース下部にはくぼみがあって、ダウンブローに打っても地面の抵抗が小さくなる形状になっています。
続けて打っていると芯を外した時の打感がわかりやすいので、中•上級者が好みそうな打感だと思いました。
精密鍛造フェース
フェースの表面に微細の凸ラインを設けることで、雨の日やラフからでもハイスピン弾道を打ちやすくなっています。
試打室ではボールに食い付くようなフィーリングがあるので、これがスピン量を増やしてくれるのだと思います。
この食い付き感が手に伝わってくるので、さらに打感の良さにつながっているように思いました。
NSPRO MODUS3 TOUR125
シャフトスペック （S）
重さ 128.5g トルク 1.5 元調子
標準カスタムシャフトに、重量級のMODUS3 TOUR125が組まれていました。
試打クラブにこのシャフトが組まれているのは珍しいと思いましたが、コンパクトヘッドのMB301との相性は良いと思いました。
TOUR125はDG•S200とほぼ同じ重量ですが、手元側のしなりが控えめでスピーディに振り抜ける特徴があります。
重いシャフトでもシャープに振り切れるので、MB301のような操作性のあるヘッドをより活かしてくれるように思いました。
MB301は見た目ほど難しくなく、ピュアな鍛造ヘッドよりも打ちやすいマッスルバックアイアンになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね！
