三菱ケミカルの2023年モデル、テンセイプロ1Kのハイブリッド専用シャフトが発売されました。
テンセイCKプロオレンジのハイブリッド専用シャフトはお馴染みのモデルですが、テンセイプロ 1Kの性能はどうなっているのかレビューしたいと思います。
1Kクロスのしなやかさとスピード感
TSR 3 UT 21°
シャフトスペック
70S 重さ 71.5g トルク 3.8 元調子
テンセイプロ1Kハイブリッドの手元側には、ウッド用でお馴染みのテンセイプロ1Kシリーズと同じ1Kクロスが採用されています。
1Kクロスはとても緻密な素材なので、より繊細なフィーリングでしなやかな挙動が特徴のシャフトになります。
実際に打ってみても手元のしなりは滑らかでタイミングを取りやすく、手元からのしなり戻りがスムーズで復元スピードの速さを感じました。
手元のしなり感はマイルドですが先端は非常に硬く強靭なので、当たり負けせずにパワーヒッターが叩いてもブレない強さがあると思います。
シャフトのスピード感と先端の剛性感が高いのでややピーキーさがあって、打ち損なうとトップのミスが出やすく慣れが必要なシャフトだと思いました。
テンセイプロ1Kハイブリッドの捕まりは控えめなので、元調子シャフトを好むユーザーや硬めのシャフトを使うユーザーにおすすめです。
カウンターバランス設計
テンセイプロ1Kハイブリッドはカウンターバランス設計になっていて、ヘッド側が軽く感じるのでフィニッシュまで楽に振り切れます。
手元側が重くなりがちなカウンターバランスシャフトですが、テンセイプロ1Kハイブリッドは重量配分のバランスが良く重だるさを感じない所が良さだと思いました。
カウンターバランスのシャフトは、TSR3ユーティリティのような捕まりの弱いヘッドでも楽に振り切れる所にメリットを感じました。
テンセイプロ 1K ハイブリッド 70S
70 (S) 重さ 67g トルク 3.9
テンセイプロ1Kハイブリッドの70Sの重量は67gと軽めになっていて、TOUR AD・DIハイブリッドやHYなどと比べて表記よりも軽めの設定になっています。
トルクは3.9になっていますが先端は非常に硬いので、実感としてはトルクが少なく感じてハードな印象を持ちました。
重量が軽めのシャフトで張りが強くスピード感があるので、軽硬シャフトが好みのユーザーにおすすめです。
テンセイCKプロオレンジハイブリッド
テンセイCKプロオレンジハイブリッドもカウンターバランスのシャフトですが、フィーリングや捕まりに違いがあります。
オレンジの方が手元の粘り感が強くゆったりとしなり戻るので、ボールに分厚く当てられる印象があります。
オレンジの先端も硬くなっていますが、 1Kの方が剛性が高く捕まりは弱いと思いました。
1Kはしなり戻りがスピーディで反応が速いので引っかけが出やすい印象ですが、オレンジは動きに遊びがある分インパクトが安定するように感じました。
軽硬でスピーディなシャフトが好みのユーザーにはテンセイプロ 1Kがおすすめです。
テンセイプロ 1KハイブリッドはタイトリストのTSRユーティリティに採用されていますが、スペックは今のところ70Sのみの展開になっています。
今後は各メーカーが採用し始めると思うので、興味のある方はぜひ一度試してみてくださいね!