2023年モデルのステルスHDアイアンは中空構造のやさしさと飛距離性能を高め、ユーティリティのようなワイドソールでボールを拾いやすい形状になっています。
見た目にはインパクトのある奇抜なデザインですが、実際の性能はどうなっているのかレビューしたいと思います。
中空・軽量ヘッド
7番アイアン ロフト30°
シャフト
KBS MAX MT80
重さ 102g トルク 2.3 先中調子
ステルスHDアイアンは軽量化と強度を併せ持った中空構造になっていて、実際に打ってみても軽い打ち心地でありながら楽に飛ばせる性能を感じました。
試打室では7番アイアンでトータル155yardを計測しましたが、飛距離性能というよりはストレートからドロー弾道を打ち続けられる安定性の高さが際立っていました。
低・深重心ヘッドでオートマチックに打ち出しが高くなり楽にボールが上がってくれるので、まるで短くなったユーティリティのように思いました。
試打クラブは約100gのスチールシャフトでしたがバランスはD0と軽く、ラージヘッドの割には軽快に振りやすい印象でした。
ドローバイアスフェース
ステルスHDアイアンのフェースは、トゥ側を硬くすることでたわみに変化を加えてボールにドロー回転がかかるように作られています。
試打室では高弾道ドローが打ちやすく、スライスする要素が見当たらないくらいの捕まりの良さを感じました。
ブレードが長く低重心ヘッドの安定感とドローバイアスフェースは、自然とドローボールが打てるのでスライサーにはおすすめのアイアンです。
シャローヘッド&ラウンドソール
ユーティリティのようなソール形状は、低重心にすることで高弾道を打ちやすい構造になっています。
7番アイアンのロフトは標準的な30°ですがストロングロフトにしないのは、ロフト30°でも適切なスピン量と打ち出し角を確保できて充分な飛距離を出せることが理由だそうです。
ラウンドしたソールはトゥヒールが削られていて、入射角がずれても地面との接地面積が少なくなりどんなライからでも打ちやすくなっています。
試打をしたのはマットの上でしたがVソールがマットに潜り込み、跳ね返りが少ないので分厚い当たり感が心地良く感じました。
デザインと打感
ステルスHDアイアンにはインパクトの振動を吸収するテクノロジーがあるとのことですが、試打室では硬めの渇いた打感を感じました。
複合素材ヘッドらしい打感で弾き感が強く、打音は金属的な高音ではなく落ち着いた音でした。
フェース正面から見るとPINGのチッパーにそっくりな形状で、そのままアプローチができそうなくらいやさしさ満載の作りになっています。
今まで無かったような思い切ったデザインのステルスHDアイアンは、ラージヘッドの割に軽い振り心地でオートマチックにドローボールを打てるアイアンになっています。
ぜひ一度、試してみてくださいね!