G430シリーズの46インチ仕様の軽量モデル、G430HLドライバーが3月に発売されます。
モデルはMAXとSFTの2種類、シャフトは専用設計されたスピーダーNX(PING純正)の30g〜40gが標準仕様になっていて、ヘッドもグリップも軽量化されています。
G430HLドライバーは徹底的に軽量化を図りやさしく飛ばせるモデルに位置付けられていますが、実際の性能はどうなっているのかレビューしたいと思います。
軽くても安定感は抜群
G430 MAXドライバー
ロフト 10.5°
シャフト
スピーダーNX 45
G430HLドライバーのヘッドは、46インチにしても軽いバランスで振れるように軽量化されています。
ボディ部分と後方のウエイトはG430MAXと比べても随分軽くなっていて、実際に打ってみても楽に振り切れました。
個人的に軽量ヘッドは挙動がつかみにくくコントロールが難しい印象ですが、そこはPINGらしい高慣性モーメントヘッドで挙動がつかみやすい安定感の高さを感じました。
G430HLドライバーは軽く振りやすいヘッドでありながら、曲がらないPINGの性能を落とし込んだ仕上がりになっています。
ドライバーの長さが46インチともなると、タイミングの取りにくさや振り遅れなどのミスがつきまといますが、G430HLドライバーは続けて打っていてもそのようなミスが出ない安定感のあるモデルだと思いました。
飛距離性能
一般的に46インチの長尺にするとヘッドスピードが上がり飛距離が伸びると言われますが、試打室では普段より最大5yard程度、飛距離が伸びていました。
試打室ではG430HLドライバーを振ってもヘッドスピードはそれほど変わりませんでしたが、しっかり当たった時に飛距離が伸びる結果になりました。
G430HLドライバーはヘッドもシャフトも軽くボールを強く押せない印象なので、ある程度振れるユーザーにはメリットは少ないかもしれません。
平均的な長さのドライバーでそれほど飛距離が出ないユーザーには、軽量化された長尺ドライバーは飛距離を伸ばすメリットがあるように思います。
デザインと打感
ヘッド形状はG430MAXドライバーと比べても、ほとんど違いは無いと思います。
打感はやや硬めで弾き感が強く、G425MAXの打感に似ているように感じました。
写真ではクローズフェースに見えますが、実際にはスクエアなので構えても違和感は感じませんでした。
スピーダーNX45
重さ 45g トルク 5.1 先中調子
PING純正のスピーダーNXは先中調子の走り系ですが、軽量の割にはしっかりしていて物足りなさは感じませんでした。
重量が軽いだけで芯のあるシャフトなので緩さはなく、キックポイントになる先中の挙動はメリハリがあるのでとても振りやすく感じました。
G430HLドライバーとの相性は良く、専用設計されたヘッドと絶妙なバランスが取れていて、高慣性モーメントヘッドとスピーダーNXのスピード感がマッチしているように思います。
46インチのドライバーをしっかり振った時でも、スピーディな挙動のシャフトに追随してくれるヘッドの安定感を感じました。
スピーダーNX35
シャフトスペック
重さ 38 g トルク 6.3 先調子
普段は中元調子系の60Sを使っていますが、PING純正のスピーダーNXは60Sに慣れているユーザーにも振りやすいシャフトになっています。
重量とトルクの数値だけ見るとしなり量が多くタイミングが取りにくいイメージを持っていましたが、軽量でも芯のあるスピーダーNX35はある程度振ってもしっかり付いてきてくれる印象です。
NX35・45を打ち比べても重さとしなり量の違いはわずかで、先調子系の挙動でも安定してインパクトしやすく暴れない特徴は両モデル共に感じました。
NX35・45は元調子シャフトユーザーにも違和感なく振れるオーソドックスな挙動なので、幅広いユーザーにおすすめです。
G430HLドライバーは、他メーカーのやさしいドライバーと比べても抜群の安定感があります。
ぜひ一度、試してみてくださいね!